東日本橋の卸問屋街で7月1日、一般客を対象にした「大江戸問屋祭り」が行われた。主催は横山町馬喰町新道通り会。
同エリアは江戸時代、江戸城、常盤御門から日光街道、奥州街道へと続く江戸のメインストリートとしてにぎわい、小間物、薬種、書物などの各種問屋が軒を並べる問屋街として発展した。明治大正を経て関東大震災の復興後、小間物を中心にした東京一の問屋街へと躍進。現在でも、往時の勢いには欠けるものの、日本一の現金問屋街として全国から小売店のバイヤー商店主が衣料品や雑貨の仕入れに来ている。
「大江戸問屋祭り」は、この卸問屋の街、日本橋横山町馬喰町問屋街が年に2回、一般客を対象に卸専用商品を特別価格で提供する特別イベント。27回目となる今回も同会加盟店を中心に、紳士服や婦人服、カバン、アクセサリー、装身具などの専門店約70店舗が参加した。梅雨明けの晴天に恵まれた通りには朝から多くの買い物客が駆け付け、掘り出し物を目当てに街を回遊していた。
11時には買い物客であふれる通りをアトラクションとして日本橋中学校吹奏楽部のパレードが行進。人出がピークに達した13時にはサンバチーム「アレグリア」が練り歩き、祭りの雰囲気を盛り上げた。
墨田区から自転車で来たという夫婦は「ここ数年、毎回来ている。7月と12月の第1日曜日と決まっているので覚えやすい。市価の半値以下は当たり前で、よく探せば7~8割引きもざらにある。買い物のタイミングは朝9時と16時前後。朝は目玉商品の掘り出し物狙いで16時は店じまい間際の投げ売りを狙う」と話していた。
次回の「大江戸問屋祭り」は12月2日を予定する。