日本橋2丁目で工事が進められてきた「日本橋高島屋三井ビルディング」が6月30日、完工した。
3つのビルの基壇部屋上をつなぐことで都内最大級の屋上庭園が出現
同ビルは地上32階、地下5階、延床面積約14万8000平方メートルのオフィス・商業施設などで構成される大規模複合施設。低層部には、共同事業者の日本橋高島屋ショップングセンター(S.C.)新館(専門店)や、「山本山」、「美國屋」が入る。
建物外装は、「東京ミッドタウン」やドバイの「ブルジュハリファ」のデザインを手掛け、世界各国から評価を集めている米国の建築設計事務所「Skidmore, Owings & Merrill LLP(SOM)」が担当。ファサードデザインは、重要文化財である日本橋高島屋との連続性を持たせ、統一感のある景観形成で歴史的なデザインとの融合を図る。
同ビル、日本橋高島屋 S.C 本館および今年1月に完工した太陽生命日本橋ビルの基壇部屋上を連絡ブリッジでつなぎ、一体的に整備された都内最大級となる約6000平方メートルの屋上庭園が出現。ビル間の区道を歩行者専用道路化し上空に大屋根を整備、沿道を路面店舗化することで日本橋の新たなにぎわいを見込むガレリア(回廊)空間「日本橋ガレリア」も整備する。
高島屋S.C.新館や本館(現:高島屋日本橋店)には、日本初上陸や商業施設初出店も含め専門店114店舗が出店する。飲食関係が4割を占め、カフェやベーカリーなど13店舗が平日朝7時30分に開店。代々木八幡で人気のベーカリー「365日」(イートイン付き)や紀ノ国屋のこだわりやクオリティを気軽に味わえる「KINOKUNIYA entr?e」など、日本橋ワーカーの通勤前の朝食やランチ調達の需要に対応する。
さらに地域のにぎわい創出の核として、日本初上陸となるオーストラリアの人気ジェラートショップ「N2」が手掛けるAussie All Day Dining 「N2 Brunch Club」やフォションの味と雰囲気が味わえる「フォション カフェ(仮称)」も登場。「体験型」店舗としては「ティップネス」による女性専用ヨガスタジオや、「ゴールドウイン」のストレッチルーム、茶道教室も出店する。
ショッピングセンター全体の初年度売り上げ目標は200億円。オープンは9月25日を予定する。