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日本橋三越劇場で背筋も凍る「納涼怪談」 怪談の第一人者、一龍斎貞水さん公演

「怪談の貞水」と言われ、怪談を演じたら当代随一の講談師で人間国宝の一龍斎貞水さん

「怪談の貞水」と言われ、怪談を演じたら当代随一の講談師で人間国宝の一龍斎貞水さん

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 日本橋三越本店(中央区日本橋1、TEL 03-3241-3311)6階三越劇場で8月5日、「日本橋納涼怪談2018」が行われる。主催は講談や歌舞伎など和の文化イベントを提供する新日屋。

話芸に、音響や照明などの特殊効果を加えた「立体怪談」

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 今年で11回目となる同企画。涼を呼ぶ日本橋の夏の風物詩として、講談愛好家のみならず多くの地元ファンに定着している。今回は「怪談の貞水」といわれ、怪談を演じたら当代随一の講談師で人間国宝の一龍斎貞水さんが公演する。

 演目は、怪談の定番「真景累ケ淵(しんけいかさねがふち)」の「宗悦殺し」。明治期の落語家、三遊亭圓朝によって創作された代表作で、旗本の深見新左衛門が金貸しで鍼(はり)医の皆川宗悦を切り殺したことを発端に、両者の子孫が次々と不幸に陥っていくという怪談噺(ばなし)。貞水さんの話芸に、音響や照明などの特殊効果を加えた「立体怪談」として、話に合わせて舞台上のちょうちんが揺れるなど目で楽しむ仕掛けも用意する。

 会場となる三越劇場は1927(昭和2)年に世界初の百貨店の中にある劇場として誕生し、以来古典芸能や演劇、落語会など多彩な文化を発信してきた。場内は大理石仕上げと石こう彫刻の文様の周壁、ステンドグラスをはめ込んだ天井、プロセニアムアーチ(額縁)の舞台など重厚な装飾で彩られ、2016年には日本橋三越本店本館と共に国の重要文化財として指定されている。

 新日屋代表の山口洋文さんは「日本橋という品格を持ち合わせた場所で人間国宝の至芸を楽しむことに『日本橋らしさ』があると思っている。猛暑日が続くが、冷房の効いた国の重文・三越劇場を舞台に江戸から続く伝統的な話芸で、背筋も凍る怪談を楽しんで連日の暑さを吹き飛ばしてほしい」と来場を呼び掛ける。

 開演は16時~。料金は4,500円。ゆかたまたは着物で来場した先着150人に金魚グッズを進呈する。

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