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日本橋三井記念美術館で「仏像の姿展」 仏師サイドから見る仏像展示

重文 毘沙門天立像 平安時代 東京国立博物館 Image: TNM Image Archives

重文 毘沙門天立像 平安時代 東京国立博物館 Image: TNM Image Archives

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 三井記念美術館(中央区日本橋室町2、TEL 03-5777-8666)で9月15日、特別展「仏像の姿~微笑む・飾る・踊る~」が始まった。主催は三井記念美術館と朝日新聞社。

重文 釈迦如来立像 鎌倉時代 滋賀・荘厳寺

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 制作者である仏師の高度な技術や豊かな感性、独創性に光を当て、仏像の「顔」「装飾」「動きとポーズ」を切り口に、宗教的な崇拝対象を超えたアートとしての仏像を紹介する同展。

 仏像の「動きやポーズ」には連続した優雅さや力強さの一部が表現されており、仏像を仏師の視点から読み解くことで、仏像そのものの多様な表情だけでなく、日本人の宗教観や美意識が垣間見られる展示内容となっている。

 コラボ企画として東京藝術大学保存修復研究室が手掛けた模刻・修復品展示も行う。現代の制作者の仕事を通じて、古来培われてきた技術や創意工夫が未来にどう継承されていくかを紹介する。

 関連イベントとして、野村コンファレンスプラザ日本橋(日本橋室町2)では9月30日、奈良のゆるキャラ「せんとくん」やNHK教育「みえる歴史」の人形デザインを手掛けた仏師で東京藝術大大学院教授の籔内佐斗司さん、同館館長の清水眞澄さんによる記念講演「ほとけの姿とその意味」「仏像の姿(かたち)に見る仏師の感性と技」を開く。申し込みは同館窓口とファクス(FAX 03-5255-5818)で受け付ける。参加費は2,000円(無料鑑賞券1枚付き)。

 開館時間は10時~17時。入館料は、一般=1,300円、大学・高校生=800円、中学生以下無料。月曜休館(9月17日と24日、10月8日は開館)。11月25日まで。

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