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日本橋で南三陸の中学生がTV写真発表会 被災時小1の子どもも来春高校生に

志津川中学校の教室には中学生がモニターを通じて撮影時の状況や心情など「写真に込めた思い」を発表

志津川中学校の教室には中学生がモニターを通じて撮影時の状況や心情など「写真に込めた思い」を発表

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 「全国に伝えたい南三陸町の今」をテーマとした南三陸町志津川中学校の生徒による写真の発表会が11月5日、日本橋と被災地をつなぐカフェ「わたす日本橋」(中央区日本橋1、TEL 03-3510-3185)で行われた。運営は被災地で人材育成を行う一般社団法人クリエイタスと、三井不動産が直営する「わたす日本橋」。

TV会議システムで被災地と日本橋を結び交流する参加者

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 「わたす日本橋」では2015年より、3階の交流フロア「わたすルーム」で、南三陸の中学生とTV会議システムを通した交流を続けている。その活動の一環として現地で撮影活動を続けているカメラマンの佐藤信一さんらの協力を得て同校生徒を対象に毎年写真コンクール実施してきた。

 4回目となる今回は被災時、小学1年生だった中学3年生の生徒たちが参加。南三陸の自然や、小学生時代の思い出、来年の高校受験を控えて、最後の夏となる友達との思い出など思い思いの風景を披露。同会場とテレビ会議システムで繋がった南三陸志津川中学校の教室には参加中学生が集まりモニターを通じて撮影時の状況や心情など「写真に込めた思い」を発表した。

 3年生の佐藤瑠輝さんは、中学生活最後の夏休みに岸壁でクラスメートと楽しんだ花火の様子を写した「夏休みの思い出」を出展。「仲の良い友だちと花火をするのもこれが最後と考え、みんなの思い出になるような写真が撮りたかった」と話す。同じく3年生の菅原尚志さんは、「昔は見えていた海」と題して16メートル防潮堤ですっかり海が見えなくなった岸壁の写真を出展。「いつでも空と海が見えていた子供のころの風景がすっかり変わってしまった。実際に南三陸に来て空と海を見てほしい」と話していた。

 「わたす日本橋」の会場には同活動を継続して支援してきた三井不動産副社長の北原義一さんや震災で7人もの親族をいちどに亡くした女流画家で南三陸町復興応援大使の外立とし江さん、わたす日本橋の内装デザインを手がけたデザイナーの三浦圭太さんらが駆け付けてモニターを通じて中学生らと交流した。

 北原さんは「今年も素晴らしい作品が集まり優劣つけがたい。写真そのものは生徒たちのいい思い出になるが、震災から復興へ向けた南三陸の貴重な記録写真にもなるのでは」と話していた。

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