日本橋経済新聞の2018年PV(ページビュー)ランキング1位に輝いたのは、日本橋大伝馬町で宝暦年間から続く古市「べったら市」を伝える記事だった。
ランキングは今年1月1日から12月14日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 日本橋大伝馬町で「べったら市」 宝暦年間から続く古市に人出10万人見込む(10/18)
2. 日本橋上の首都高速地下化ルート決定 半世紀にわたる地元の撤去運動実を結ぶ(5/25)
3.人形町にイタリア市場を再現したレストラン 産直素材を好みの調理法で提供(1/1)
4. 日本橋で恒例の利き酒イベント「日本酒利き歩き」 過去最多57酒蔵が集結(3/27)
5.東京駅ヤエチカで激辛フェア デヴィ夫人キャラクターに「デビィ辛旨飯」集合(9/16)
6.日本橋の2.5次元銀行員、「中の人」が初顔出し 女子行員2人が担当(8/19)
7.人形町にバラ&ワイン専門店 近隣飲食店がコラボ、「持ち込みOKマップ」も(9/10)
8.日本橋タカシマヤで「羽生結弦展」 初日はファン殺到で長蛇の列(4/12)
9.日本橋周辺で恒例「日本橋・京橋まつり」 諸国往来パレードや東西骨董市も(10/27)
10.日本橋三越本店で「あんこ博覧会」 全国38店、あんこ食べ比べなど会場限定企画も(9/27)
日本橋大伝馬町の宝田恵比寿神社周辺で開催される「べったら市」は、宝暦年間(1751~1764年)から続くといわれる秋の風物詩。同神社が鎮座する大伝馬町かいわいは江戸城常磐御門から日光・奥州に続く街道として繊維問屋など大店(おおだな)が並び、当時江戸一番のにぎわいを見せていたという。同市には地元の老舗や地元団体も多く出店し、例年2日間で約10万人を超える人出でにぎわう。
2位は、日本橋上の首都高速地下化ルート決定の記事。半世紀にわたる地元の撤去運動が実を結び、地下化が決定したのが昨年7月。日本橋川の地下周辺には東京メトロ半蔵門線、銀座線、都営浅草線や通信ケーブル・送電線を埋設した洞道などがあり、これらを避けて地下トンネルを設置する検討をした結果、神田橋ジャンクション~江戸橋ジャンクション間の約1.8キロメートルとする具体的なルート案が決定した。
3位は人形町のリノベーションビル「ビーカー」1階にオープンしたイタリアンレストラン「メルカート・メルカート」の記事。店名の「MERCAT(メルカート)」はイタリア語で「食材市場」の意味で、顧客が市場で食材を選ぶ感覚で野菜や魚介、肉を選び、スタッフと相談しながら「焼く」「煮る」「蒸す」など好みの調理法で楽しむ。
2019年も、江戸から続く老舗企業やシェアオフィスで成長するベンチャー企業など、新旧のプレーヤーが交差して新たな価値を協創している広域日本橋エリアの動向に注目していきたい。