三井記念美術館(中央区日本橋室町2、TEL 03-5777-8666)で12月13日、「国宝 雪松図と動物アート」が始まった。
:「花鳥動物図のうち藤花独猫」清時代・乾隆15年(1750) 北三井家旧蔵
年末年始恒例の円山応挙筆「国宝 雪松図屏風」の公開に合わせ、館蔵品の中から動物をテーマにセレクトした同展。今回初公開となる長沢芦雪筆「白象黒牛図屏風」や「雪中松に鹿図屏風」、「岩上群猿図屏風」など動物が描かれた絵画に加え、仁清作「信楽写兎耳付水指」や保全作「交趾写手遊獅子香合」など動物をかたどった茶道具や工芸品に焦点を当て、日本と東洋の古美術を通して造形化された動物アートが楽しめる。
南三井家10代三井高陽の切手コレクションの中から竜と鳥をテーマにした日本初の手彫り切手も紹介するほか、十二支の貴族とタヌキの合戦を描いた絵巻物、舞楽面や狂言面、能装束など伝統芸能関係の作品、新規寄託品で巨大なコイが描かれた象彦製の蒔絵額の展示も行う。
関連イベントとして来年1月12日には美術館館長・清水眞澄さんによる「人・動物・アートの世界」、1月19日には前井の頭自然文化園園長・成島悦雄さんによる「人も珍獣、ウサギも珍獣」と題した土曜講座を行う。参加費は2,000円(無料鑑賞券1枚付き)。美術館受付もしくはファクス(FAX 03-5255-5818)で申し込む。
開館時間は10時~17時。入館料は、一般=1,000円、大学・高校生=500円、中学生以下無料。月曜休館(12月24日、1月14日、1月28日は開館。12月26日~1月3日、1月9日、1月27日は休館)。1月31日まで。