日本橋の朝食イベント「アサゲ・ニホンバシ」が3月22日の第79回をもって開催をいったん休止することとなった。
地元飲食店の中からよりすぐった出前朝食「アサゲ」を食べながら、創業100年以上の日本橋の老舗や地元企業などの「マエヒャク」(前の100年)と、新参者ながらユニークな活動を続けるベンチャー企業やアーティストなどの「アトヒャク」(後の100年)の2人の登壇者のプレゼンテーションを聞く同イベントは、NPO法人日本橋フレンドが毎月1回開催してきた。
100回限定の朝活会として2012年1月以来、毎回100人を超える地元ワーカーが参加してきた。最近ではうわさを聞きつけ遠方から駆け付ける参加者も増えてきたという。
日本橋フレンドは「働く場所を第2の地元に」をコンセプトに、日本橋エリアで働くOLやサラリーマン、老舗旦那衆など約50人のメンバーで構成する。
前代表の川路武さんは「休止の一番の理由は、スタッフの高齢化。初回からボランティアスタッフによる運営を続けてきたが、高齢化に伴いスタッフも職場で責任が増し、会の運営に全力で関われない人も増えてきた」と話す。
「毎回多くの参加者でにぎわい、トラブルもなく運営してきたが、その裏ではメンバーに大きな負担をかけてきた。運営システムの見直しや次代を担う若手スタッフのリクルーティングなど課題は多い」と川路さん。
「ここでいったん充電期間をとって、足元を見直し体制を整えたい。再開日は未定だが、日本橋の名物朝活イベントとして数か月後には再開させて、トータル100回達成を目指したい」と意欲を見せる。