日本橋三越前の雑貨店「東京ハート日本橋」(中央区日本橋室町1)内に9月16日、手のひらサイズのポップアップ絵本を販売する期間限定ショップ「豆本ドールハウス」がオープンした。
縦2.5センチ、横1.5センチほどの豆本を360度開くと一瞬で小さなドールハウスが完成するミニチュア絵本を販売する同店。豆本ドールハウス作家の北野有里子さんが考案し、2008(平成20)年から制作活動を展開している。特に海外での人気が高く、完成版の購入予約は数カ月待ちという。
ポップアップ絵本は誰でも楽しめるよう、完成版とは別に「製作キット」も用意する。紙製の精密パーツにレーザーカッターで細部まで切り込みを入れ、簡単に製作できるようにした。袋詰めなどセットアップは、同店を運営する障害者就労移行支援事務所「コンフィデンス日本橋」が行っている。
店内ではさまざまなサイズの完成見本とオリジナルの製作キット約25種類を展示販売する。価格は1,500円~4,500円。展示内容は随時差し替えていくという。
「飛び出す絵本が好きで、自分でも作れないかと試行錯誤を重ねてきた。豆本ドールハウスの形になってもう12年。さまざまなアーティストとのコラボレーションで、和風ハウスやお化け屋敷など自分一人では思いつかないテイストの作品が増え、オリジナルの製作キットは50種類以上になった」北野さん。「手のひらサイズのミニハウスだが、導電シールとLEDを使った『チビトロニクス』で点灯させることもできる」とも。
営業時間は、平日=11時~16時、土曜・日曜・祝日=11時~17時。新型コロナウイルス感染予防のため同時入店は3人までに制限している。10月31日まで。