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人形町のビル地下空きスペースでアート展 テーマはハニートラップ

ガラケーのキーパッドをボディースーツ全体に配置した山口さんの代表作「KEITAI GIRL」

ガラケーのキーパッドをボディースーツ全体に配置した山口さんの代表作「KEITAI GIRL」

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 現代アーティスト山口典子さんの個展「WANTED(ウォンテッド)」が現在、水天宮交差点近くの「日本橋Tビル」(中央区日本橋人形町2)の「水天宮スタジオB1」で開かれている。主催は「gallery ayatsumugi(ギャラリーアヤツムギ)」(渋谷区)。

ハニトラテーマの水彩ポートレートを84点展示

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 元飲食店というコンクリートむき出しの地下会場には、シリーズごとに作風が異なるという山口さんの代表作「KEITAI GIRL(ケイタイガール)」をはじめ、近作の「WANTED」や、最近力を入れているという油絵などを一堂に展示する。会場中央の壁面では「KEITAI GARL」を身にまとった数名のパフォーマーが香港で披露したパフォーマンス映像を放映する。

 山口さんは1983(昭和58)年兵庫県生まれ。2007(平成19)年に京都市立芸大大学院を修了後、「KEITAI GIRL」(2004-2015)、「PEPPERMINT GIRL」(2007)などのシリーズで、ネット社会での人間のコミュニケーション感覚の変容などに基づいた作品を発表してきたという。

 山口さんによると、代表作の「KEITAI GIRL」は大学在学中に手がけた作品シリーズ。携帯電話のキーパッドをボディー全体に配置したスーツを作り、着用したセルフポートレートをネット上で披露したところ注目を集め、パリフォトや台湾アートフェアのオープニングパフォーマンスに招かれたという。作品に使った携帯のキーパッドはアルバイト先の携帯組立工場の提供。今年、KEITAI GIRLを漫画化した電子書籍「Keitai Girl Version H(ケイタイガールバージョンエイチ)」を出版した。

 「WANTED」はコロナ禍をきっかけに制作し始めたというハニートラップを仕掛ける女性を表現した水彩ポートレートシリーズ。現代人が情報から受ける疑惑や不安を示しているという。

 開催時間は12時~19時。入場無料。9月25日まで。

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