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日本橋川分流の亀島川で河川清掃活動 水都東京の復権目指す

歩道のない護岸のごみ拾いは乗り降り自由のサップチームが担当

歩道のない護岸のごみ拾いは乗り降り自由のサップチームが担当

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 ボランティアによる護岸清掃活動が11月27日、日本橋川分流の亀島川(かめじまがわ)周辺で行われた。主催は「アライブ・アンド・キッキング」(新川1)と都心部のスリバチ地形(谷地)を研究する「東京スリバチ学会」。

日本橋川支流の亀島川で河川清掃活動 水都東京の復権目指す

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 中央区の支援を受けて実施している同取り組み。亀島川沿いで水辺に親しむ試みとして7月に開催された「亀島川みずべまつり」の開催に先駆けて始めた護岸清掃が活動のきっかけとなったという。5月から毎月末開催しており、今回の参加者は総勢21人と、同社の看板犬でラブラドールレトリバーのテナー号。参加者は、「東京スリバチ学会」と「東京グレイトカヤックツアー(TGKT)」経由の申し込みのほか、一般社団法人「サップリーグジャパン」(神奈川県平塚市)が加わることで多世代が集う。

 同学会の皆川典久さんは「老若男女が無理なく参加できて、定期的に開催することで参加者が川に親しみ、これまで興味を持たなかった人たちが水辺に目を向けてもらうことが狙い」と話す。皆川さんによると、亀島川は両端が防潮水門で守られているため、安心して水辺に近づける環境が整っていることも、親水エリアを築くためのモデルとして着目した理由の一つだという。

 当日は亀島川左岸を徒歩チームが清掃し、川の中のごみはカヤックとSUP(Stand Up Paddle/サップ)が回収。さらに、乗り降り自由のサップチームが歩道のない右岸を清掃した。3手に分かれた参加者は、待ち合わせ場所の高橋橋までの約1キロメートルを進み、川清掃チームから受け取ったごみを中央区指定の集積所に廃棄して解散した。

 亀島川は、日本橋川の分流で、隅田川に向かって南に流れる約1.1キロの流路。かつて徳川幕府は湿地帯を埋め立てて江戸の街を造成したが、埋め残された水路は水都として栄えた江戸の海運の要だったという。

 「江戸の人々が交通の要であった運河に目を向けていたように、現代人の視線もまた川に戻ることにつながれば」と皆川さん。「かつて船が行き交ったこのエリアを、現代に置き換えて、手こぎボートやSUP、カヤック、eボートが行き交う水辺に人が集う風景を目指したい」とも。

 これまで街歩きイベントを開催してきた「東京スリバチ学会」の会員がカヤックに乗り、サップで参加していた学生が皆川さんの案内で霊岸島の遺跡を見に行くなどの交流も。スリバチ学会経由で参加した男性は「カヤックで川に浮かぶのは最高の感触だった。機会があればまた体験したい」と語る。サップで参加した女性は「東京を違う視点で見ることができて、知る前と後とでは見え方が変わった」と興味を深めていた。

 次回は2月開催予定。参加無料。問い合わせはTGKTウェブサイトで受け付ける。

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