見る・遊ぶ

三越前「福島ビル」で「行方不明展」 行方不明の痕跡に潜む不穏や揺らぎを体験

「行方不明展」外観

「行方不明展」外観

  • 3

  •  

 あらゆる「行方不明」を集めた「行方不明展」が7月19日、日本橋三越前の「福島ビル」(中央区日本橋室町1)で始まった。

行方不明の痕跡に潜む不穏や揺らぎを体験

[広告]

 さまざまな場所を「ホラー化」しプロデュースする企画制作会社「闇」(港区)と、ホラー作家の梨(なし)さんとの共同企画展は今回で2度目。2週間で約4000人が来場したという前回は2023年3月、渋谷で開催し、「その怪文書を読みましたか」企画が話題を呼んだ。前回は会場から人があふれる事態になったため、今回は期間を長くして10倍以上の広さの会場を用意した。

 展示会場では、フェイクドキュメンタリー番組「このテープもってないですか?」などを手がけたテレビ東京プロデューサーの大森時生さん、YouTubeチャンネル「フェイクドキュメンタリーQ」監督の寺内康太郎さん、「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」で第2回日本ホラー映画大賞を受賞した近藤亮太さん、アートディレクターの大島依提亜(いであ)さんらを製作に招いた。

 会場は、「身元不明 『ひと』の行方不明」、「所在不明 『場所』の行方不明」、「出所不明 『もの』の行方不明」、「真偽不明 『記憶』の行方不明」の4テーマに区切る。鑑賞者は順路を進み、貼り紙、遺留品、都市伝説などのさまざまな展示作品の鑑賞を通じ、フィクションの展示物から立ち上る不穏さや、当たり前にある物が視点によって不安定に揺らぐことを体験する。

 広報担当者の高木慎太郎さんは「『行方不明』がテーマだが、展示内容はフィクションで、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ない」と話す。期間中、特別番組の放送や各種SNSで展示関連情報を随時発信する。

 入場料は2,200円。チケットは、「日時指定券」「期間有効券」の2種類を先着で販売する。9月7日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース