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日本橋で女性の職場復帰支援イベント メンタリングやグループワークも

職場復帰を検討する約40人の女性が参加

職場復帰を検討する約40人の女性が参加

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 女性のキャリア再構築を支援するイベント「RTWJ: Career Mentoring & Networking 2025」が7月3日、日本橋のHSBC 東京支店 (東京都中央区日本橋3)で開催された。主催は働く女性の仕事と家庭の両立を支援する「MUMS@WORK ASIA」(シンガポール)。

職場復帰望む女性約40人参加

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 今回で2度目の開催となる同イベント。子育てや介護を担いながら、再就職やキャリアチェンジを考えている女性約40人が日本各地から参加。マイクロソフトやVISA、IKEA、HSBCなどキャリアを持つ女性の採用を検討している協賛企業から、採用担当者やさまざまな部署で仕事と家庭を両立させている先輩社員たちが駆けつけて、メンターとして参加者の相談にのった。

 冒頭、主催者のシャーリー・トーリーさんが今回のイベントの趣旨を説明。協賛企業で会場を提供したHBSCジャパンの代表が、職場復帰を目指す女性への支援の重要性を強調し、開会のあいさつを行った。

 「実践的な仕事と家庭の両立:働くママと人事リーダーの知恵」と題して開催されたパネルディスカッションでは「HSBCジャパン」人事部長のJOYCE LIさんと「IKEA」PEOPLE & CULTURE MANAGER の榊原美津江さん、「VISA」のコンサルティング&アナリティクス部門 ディレクターのJIAYAN QIUさんの3人が登壇。シャーリーさんの司会で、ビジネスパーソンであり母親でもある登壇者がそれぞれの経験を基に仕事と家庭の両立や安心して働ける職場環境と家庭環境づくりの秘けつについて話した。

 イベント中盤には、マイクロソフトの河村明子さんが女性活躍に向けたAI活用によるリスキリングサービス「Code; Without Barriers(コード・ウィズアウト・バリアーズ)プログラム」を紹介。河村さんは「特にクラウドや人工知能(AI)の分野においてダイバーシティとインクルージョンを推進する『Code; Without Barriers』のような取り組みが、女性の開発者、クリエーター、テクノロジー系起業家に対して、トレーニング、ネットワーキング、メンターシップ、サポートの機会を提供している。この制度を皆さまに活用いただきたい」と話す。

 グループワークでは約40人の参加者が、それぞれ抱えている課題のレイヤー別に6チームに分かれてディスカッションを行い、協賛企業の人事担当者や先輩メンターたちも各チームに分散して参加者の相談にのっていた。協賛企業にとっては、このグループワークが求職者とのマッチングの場となり、ここで吸い上げた求職者の課題感や要望が企業による対応改善のヒントにつながるという。

 かつて日本で働いていたというシャーリーさんは「職場復帰を検討している女性は、職場や家庭環境によりさまざまな課題や悩みを持っており、きめ細かな対応が必要」と話す。「シンガポールでは、このスタイルのミーティングを20回以上開催し、女性の職場復帰を支援して大きな成果を出してきた。日本でも多くの女性や企業にこのメソッドを知っていただき企業と求職者のベストマッチングに貢献できたら」と話す。

 中央区から参加したという女性は「子育て中の女性をこんなに手厚く支援してくれている企業が複数存在することを知って安心した。ここで出会ったママさんと早速ランチの約束をしたので、ママ友もできて良かった」と笑顔を見せていた。

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