三井不動産販売(千代田区)は11月16日、時間貸しコインパーキング「三井のリパーク日本橋本町2丁目」に太陽光発電システムを導入した。
今回導入したのは、日照時にソーラーパネルを利用して太陽光発電を行い、蓄電された電力で日没後の看板や照明機器を点灯させるハイブリッドソーラーシステム。同システムの導入で、年間1621キロワットの電力を賄え、525キロ相当の二酸化炭素排出量を削減できる。
併せて、照明機器を全てLED化し、年間8408キロワットの電力、2.72トンの二酸化炭素排出量を削減。ソーラーシステムとの相乗効果で、消費電力量を従来比最大88.2%削減を実現する。
そのほか、各車室に夜間にセンサーで自動点灯するソーラーLEDブロックや景観保護に配慮した排ガス対策パネル、自動販売機一体型ゴミ箱の設置など、環境性能と利便性の整備に取り組む。
「駐車場をきれいに保ちたいというオーナーの意向や、日本橋の景観を重視する近隣住民に配慮し、周囲に調和する色使いや設備を目指した」と同社リパーク事業本部の茂木宏晃さん。「震災の際、停電のため車止めのフラップが上がらないという問題も起きた。自家発電システムの導入で緊急時にも役立てば」とも。