日本橋小舟町のギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」(中央区日本橋小舟町7、TEL 03-5649-8048)で3月1日、3人の若手工芸作家の布物作品を紹介する「はるのしたく」展が始まる。
同店を経営する稲垣早苗さんは、前職で千葉県市川市の商業施設「ニッケコルトンプラザ」でプランナーとして働き、同施設で毎年秋に開催されている野外工芸展「工房からの風」のディレクターを務めてきた。同展は、出展する作家を公募から選出し、百貨店などのバイヤーと直接やりとりする機会を提供することから、新人作家の登竜門的な役割を果たすという。稲垣さんは、同展の運営を通じ、「作品を通して作家の人生を最小限の距離で伝えたい」と感じるようになり、2006年に独立。国内の若手工芸作家の作品を取り扱う同店をオープンした。
染め織り、金工、木工、陶磁器、ガラスなど15ジャンルにわたる工芸品のほか、オリジナル雑貨や食品、書籍などを販売。角地の1階に位置し、13枚のガラス窓が囲む二面採光の開放的な空間を生かし、店内では毎月、企画展を開催する。
今回の展示では、大谷房子さん、武井春香さん、Ohama(オオハマ)さんの作品約200点を紹介。裂き織りのポーチや、綿や麻のストール、柿渋染めのバッグ、革小物など、春を感じさせる素材や色の手工芸作品を集めた。
営業時間は12時~19時(土曜・日曜・祝日は18時まで)。木曜定休。3月13日まで。