日本橋本町に1月12日、わずか約6平方メートルのアートギャラリー「space 2*3(スペース・ツーバイスリー)」(中央区日本橋本町1)がオープンした。
オープン後初の企画は、油彩画家・中村眞弥子さんの個展「春を呼ぶ」
特定のギャラリーを持たずに活動してきた2つのアートプロモーター「KURUM'ART contemporary(クルマート・コンテンポラリー)」と「Mitsui Art」が共同経営する。KURUM’ART contemporaryが取り扱うのは20~30代のコンテンポラリー作家23人。代表の車洋二さんは「若い人の作品を世に出すのが使命」と話す。
同ギャラリーの展示スペースは幅2メートル×奥行き3メートルの空間で、面積は6平方メートル。コンパクトな空間だが、「お客さまと作品の距離が近く、作品と直に対峙できると好評」と車さん。「この特徴を生かし、お客さまと作品が一体化できるような空間を目指したい」とも。
銀座から京橋・日本橋エリアには現代美術を扱うギャラリーが集積している。車さんはもともと、同エリアのギャラリ―とのネットワークを持つが、自らの拠点を持つことで地域とのつながりをより深め、「レンタサイクルで回るのにちょうどいいエリアで、街が一体となったアートイベントを開きたい」と夢を描く。
オープン後初の企画は、油彩画家・中村眞弥子さんの個展「春を呼ぶ」。春の訪れを感じさせる色彩が特徴の作品約10点を展示するとともに、銀座の「ギャラリー枝香庵(えこうあん)」(中央区)でも同時期、中村さんの作品展「とりのこ遊び」を開く。2月16日まで。
営業時間は12時~19時(最終日は17時まで)。月曜休廊。