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東海東京証券ギャラリーで水中写真展-震災後の海洋生物の姿記録

タイヤの残がいから芽を出すワカメ

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 東海東京証券東京営業部(中央区日本橋3)1階のギャラリースペースで5月26日、「鍵井靖章 写真展~『海の再生物語』~」が始まった。

生命の気配が消えた震災直後の海で、奇跡的に出合った1匹のダンゴウオが撮影のきっかけとなった。

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 社会貢献活動の一環として、定期的に芸術・文化を紹介する「プレミア美術展」を開催する同社。今回は、東日本大震災直後から三陸沖の海中を撮影し続けてきた水中写真家・鍵井靖章さんの作品約50点を紹介する。

 展示するのは、鍵井さんが今年2月に発表した写真集「ダンゴウオ 海の底から見た震災と再生」(新潮社)で発表した作品が中心。震災直後の宮古の海は、がれきが折り重なり、魚だけでなく海藻も消え、生命の気配が無かったという。しかし、奇跡的に1匹のダンゴウオに出合った鍵井さんは「震災の海で新しく生まれる生命」を撮影しようと決意した。

 約2年間にわたって撮影した作品を時系列で展示する。当初は、崩壊した建物の破片や人間が使っていた日用品などが被写体だったが、やがて、がれきの中でたくましく生きる生物たちの姿に心を動かされていく鍵井さんの心の変化が作品を通して伝わってくる。

 6月2日には鍵井さんによるギャラリートーク、9日には三陸ボランティアダイバーズによる講演を予定する(いずれも14時~15時)。予約制。期間中、土曜・日曜の11時~13時・15~17時には「東北・お楽しみ試食会」を行う。

 開催時間は、月曜~金曜=9時~18時、土曜・日曜・祝日=11時~17時(最終日は15時まで)。入場無料。6月15日まで。

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