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堀留町に呉服店「ころもや×WAGU」-モダンな着物と和雑貨を販売

色とりどりの帯締めは3,000円から

色とりどりの帯締めは3,000円から

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 日本橋堀留町に11月20日、「ころもや×WAGU(わぐ)」(中央区日本橋堀留町2、TEL 03-3663-4704)がオープンした。正絹着物の企画販売を行う根茂織物(新潟県十日町市)と、和雑貨や着物用アイテムをインターネットなどで販売する「WAGU」(日本橋堀留町2)による共同経営。

店内では和テイストのアート展示も

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 根茂織物が30年前から着物の製造卸の拠点としてきた人形町の店舗「ころもや」を発展的にリニューアルした同店。1932(昭和7)年建造の純和風一軒家を改築し、店内はすっきりとしたフローリングのモダンなデザインが特徴。江戸小紋、江戸紅型をはじめとする着物が並び、店舗隣には、都内唯一だという江戸紅型の染め工房を併設する。店舗面積は、1階が約70平方メートル、2階イベントスペースが約114平方メートル。

 「WAGU」社長の久山美樹さんは自身の留学経験を通じ、「海外に向けてもっと和の文化を発信したい」という思いから開業。「最初は経営については何もわからない状態だったが、自分があったらいいなと思う和小物を手作りして売るところから始めた」といい、百貨店に直接電話をかけ、呉服イベントなどに参加させてもらうなど積極的な営業が実り、事業を展開してきた。「何も知らないので臆することもなかったのだと思う。相手も、面白いことやっている人がいるなと思ってくれたのでは」と振り返る。

 両社の関係は、久山さんが客として「ころもや」に来店したのがきっかけ。当初はかばんや浴衣の共同開発を行うことで信頼関係が築かれ、今回の共同経営に至ったという。

 同店では、江戸小紋の反物を10万円台から、帯締めなどの小物を3,000円程度からと、手頃な価格の商品を取りそろえる。いわゆる「礼装」のみではなく、柄や色味などがモダンな着物がメーン。女性向けの商品が中心だが、今後は男性向けも扱う予定だという。

 「単純に現代風な呉服屋を始めたというのではなく、和の情報発信スポットとなるような店にしたい」という久山さん。「冠婚葬祭用の特別なものではなく、ちょっとワンピースでお出かけするのと同じような感覚で着物に親しんでほしい」とも。敷居が高いと思われがちな着物のイメージを払しょくし、気軽に立ち寄ることができる店作りを目指す。

 営業時間は12時~20時(土曜のみ11時~19時)。日曜・月曜・火曜定休。今月27日まで、イラストレーター平松昭子さんとマルチアーティストCBAによるペインティングユニット「masshiva」の作品を展示する「松芝展」を開催する。

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