コインの展示販売イベント「第37回東京国際コイン・コンヴェンション(TICC)」が5月1日~3日、ロイヤルパークホテル(中央区日本橋蛎殻町2)で開催された。主催は日本貨幣商協同組合(港区)。
会場には世界の造幣局8局のほか、海外22社、国内42社が出展。古銭や記念コイン、紙幣などが並び、来場者が品定めする様子が見られた。会場のある蛎殻町は、江戸時代初期、銀貨を鋳造する「蛎殻(かきがら)銀座」が置かれた地域で、貨幣にゆかりのある土地とされる。
同組合副理事長の寺田実さんは「近年はアンティークコイン市場にも変化が見られる。金価格の上昇や物価高を背景に、資産としての側面から関心を寄せる来場者も増えている」と話す。
今年のテーマは「太閤(たいこう)秀吉~日本の金銀貨の祖~」。戦国時代から江戸初期にかけて発展した金銀貨文化に焦点を当て、造幣局造幣博物館(大阪府)の所蔵品展示のほか、全国の収集家のコレクションも集まった。
豊臣秀吉の時代には金の利用が広がり、「天正大判」などの金貨も製造されたとされる。大判は、慶長、元禄、享保、天保など時代ごとに種類があり、権力や経済の動きとともに変遷してきた。特定の時代にこだわりを持って収集するコレクターも多いという。
出展社の一つ、「銀座コイン」(中央区)では昨年から、中学生以下を対象にした限定の福袋を3,000円で用意。中身は額面以上の価値がある内容だという。同店会長の竹内俊夫さんは「コインコレクションは知識を手がかりに楽しむ面もある。子どもや初心者でも魅力に触れられる。純粋に楽しむきっかけとして、関心を持ってもらえれば」と話していた。