SDGs(持続可能な開発目標)と社会貢献について考えるセミナー「ソーシャルビジネス・フォーラム2019」が11月20日、ベルサール東京日本橋(中央区日本橋2)で開催される。主催は、レンタルオフィス「ウィズスクエア」を運営する「トラスト」(八重洲2)。 「SDGs」は2015年9月の国連サミットで採択された2016年から2030年までの国際目標で、17のグローバル目標と169のターゲットで構成される。「ソーシャルビジネス」は自然環境や貧困、高齢化社会などさまざまな社会課題を市場として捉え、持続可能な経済活動を通して課題解決に取り組む事業のことで、ノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス博士の、無担保小口融資(マイクロクレジット)を行うグラミン銀行がもっとも典型的な成功例とされる。
そのユヌス博士をメインゲストとして迎え、「持続可能な未来のためのソーシャル・ビジネス」をテーマに展開する同フォーラム。ボーダレス・ジャパン社長の田口一成さんやアーティストで東京芸術大学デザイン科准教授のスプツニ子!さん、九州大学SBRC特任教授の岡田昌治さんなどソーシャルビジネスやSDGsを広める専門家や、起業家がゲストスピーカーとして登壇する。
パネルディスカッションではソーシャルビジネスの起業家を代表して、一般社団法人グラミン日本理事の兒玉久実さん、LORANS社長の福寿満希さん、マイソル社長の福澤久さんなどが「未来の社会を描く」をテーマに議論する。
同フォーラムを主催するトラスト社長の小野祐紀香さんは「開催に当たり、国連のSDG Advocatesの一人でもあり、『ソーシャルビジネス』を提唱した尊敬するムハマド・ユヌス博士に講演のオファーをさせていただいた。自分自身、『ソーシャルビジネス・カンパニー』として10年間の経営を続けてきた中で得たご縁が、開催のきっかけになった。成熟したように見える日本にも、まだ多くの社会課題がある。自分さえ良ければいいという利己主義からウェルビーイング(well-being)に共感する時代に入ったと感じる。その記念すべき変化の『令和』の始まりの年に、ふさわしい企画だと考えている」と話す。
「今回のイベントは、ソーシャルビジネスやSDGsの正しい認知向上で『社会課題』をビジネスで解決できる個人、法人が増えることを目的として開催している。一人一人が身近な社会課題に気づき、小さくても先ずは『ソーシャルアクション』を起こすきっかけになれば」と小野さん。「こうした取り組みがより良い社会や持続可能な未来へつながるとうれしい。多くの方に気軽に参加してほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は15時~21時30分(受付開始は14時30分、最終入場は21時)。入場料は、一般=3,500円、学生=2,000円。当日参加できない人向けに同額で動画配信も受け付ける。当日参加・動画セット料金は一般=5,000円、学生=3,000円。申し込みはPeatixで受け付ける。