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日本橋のギャラリーで日本画家・柴田梓さん個展「ソラヤマイヌ」

「人類が狼と出会い、共存していたであろう太古の姿をイメージして描いた」と話す柴田梓さん

「人類が狼と出会い、共存していたであろう太古の姿をイメージして描いた」と話す柴田梓さん

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  麗人社ギャラリー(中央区日本橋大伝馬町)で6月25日、日本画家の柴田梓さんによる個展「ソラヤマイヌ」が始まった。

太古の人類と狼の出会い描く

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 東北芸術工科大学で日本画を学び、学部時代から一貫してオオカミを描いてきたという柴田さん。2016(平成28)年に同大学院を卒業し、同ギャラリーでは今回で3度目の個展開催となる。

 会場では「オオカミ」をモチーフとした、柴田さんの作品21点を展示する。中でも目を引くのは展示会のタイトルにもなっている作品「ソラヤマイヌ」。遠ぼえしながら2人の子どもに寄り添う若い白オオカミ3匹を親オオカミ2匹が見守る様子を描く。絵の中では子どもの体が白オオカミと溶け合い同化し始めている。

 柴田さんは「人類がオオカミと出会い、共存していたであろう太古の姿をイメージして描いた。オオカミの耳や鼻先、ヒトの頭部の青は深海や宇宙を表している」と話す。

 大学3年の時からオオカミを描き始めたという柴田さんは「オオカミを描きたい」という一心で動物園に通って観察を重ねたという。「オオカミは神としてあがめられる存在だったり、魔界で遭遇するえたいの知れない存在だったりと、信仰と恐怖の両面性を持つ魅力的な動物。モチーフとしてとても想像力をかき立てられる」と話す。

 開催時間は12時~19時、月曜・火曜休館。7月9日まで。

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