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浜町で将棋女流アマ名人戦 小学生からプロ棋士候補まで141人参加

小学生からプロ棋士候補まで、史上最多の141人の女性棋士が全国から参加

小学生からプロ棋士候補まで、史上最多の141人の女性棋士が全国から参加

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 将棋の女性アマチュア日本一を決める「ムアツプラス杯第55期女流アマ名人戦」の初日戦が9月17日、イベント施設「プラザマーム」(中央区日本橋浜町1)で開催された。主催は日本将棋連盟。

山口恵梨子女流二段が直接指導する「指導対局」

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 同棋戦の初回開催は1968(昭和43)年。アマチュア棋戦の中でも歴史が長く、全国から女流棋士が集まり、クラス分けで対局が行われてきた。

 今回は名人戦トーナメントとA~Cクラスごとのリーグ戦で行われ、全国から史上最多の141人の女性棋士が参加した。日本将棋連盟普及課の岩田梧市さんは「将棋人気が続き、見て楽しむファン層だけでなく実際に指してみたいという人も増えている。今回は小学校低学年など初心者の多いCクラスだけでも34人が参加しており、これからが楽しみ」と話す。同連盟常務理事の片上大輔七段は「将棋人口が増えることは、女流棋士が増えること。名人クラスだけでなくそれぞれのステージで自分の力を発揮して楽しんでほしい」と話す。

 会場併設のイベントブースでは、広瀬章人八段、松尾歩八段、山口恵梨子女流二段から直接指導を受けられる「指導対局」、将棋関連グッズの「お楽しみ抽選会」、棋士の座布団に座る体験ができる「昭和西川ムアツ体験」が行われた。

 表彰式では副賞として昭和西川の高機能マットレス「MuAtsu(ムアツ)」や将棋トーナメント戦でプロ棋士が使う物と同じ座布団が授与された。

 京都から参加したという小学生の岡村のゆりさんは「最初は緊張で気が散ったが、勝つごとに相手も強くなるので焦ってはいけないと思い、最後は集中できた」と対局を振り返った。「成績はAクラス3位で1位になれなかったのは悔しいが、もっと強くなって来年は名人戦にも参加できたら」とも。「今日は年齢の離れた友達ができたのもうれしかった。将棋を続けて、また全国で再会したい」と笑顔を見せた。

 名人戦クラスベスト8以上の対局は翌18日、代々木の「駒テラス西参道」(渋谷区)で行われ、関西研修会の吉川惠(よしかわ・あや)さんが国士舘大学3年の大城千花さんを破って初優勝した。

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