宇宙関連企業の集積が進む日本橋各所で11月27日、国内外の宇宙ベンチャー企業や関連団体を一堂に集めたイベント「NIHONBASHI SPACE WEEK2023」が始まった。主催は、東京大学や宇宙関連企業で構成する一般社団法人「クロスユー」、三井不動産。
昨年は延べ7000人が参加した同イベント。3回目となる今年は91の企業と団体が参加した。三井ホールで現在開催中の「NIHONBASHI SPACE WEEK2023~EXIBITION」(9時30分~18時30分 11月29日まで)では宇宙関連ベンチャーやロケット打ち上げ場を提供する自治体など51団体が出展する。
コレド日本橋1階では「ぼくらは、宇宙ではたらける時代に生まれた」をテーマにした関連イベント「HELLO SPACE WORK! NIHONBASHI 2023」を開催する。「誰もが宇宙を身近に感じ、宇宙の仕事を体験できる」コンテンツを用意する。
オープニングイベントに登場した実業家の前澤友作さんは「現在、2度目の宇宙渡航を準備している。前回はISSで今度は月の周回旅行。大きな夢をかなえるための苦労・訓練は大変。宇宙に興味をお持ちの方はもちろん、何かにチャレンジしている方は見に来ていただきたい」と呼びかけた。
各イベントは、コレド室町テラス5階室町三井ホール&カンファレンス(中央区日本橋室町1)、江戸桜通り地下歩道(中央区日本橋室町2)などエリア内5拠点で開催する。期間中、日本橋案内所(中央区日本橋室町2)を起点とした謎解きゲーム「宇宙便ならまだ間に合う」も行う。
江戸桜通り地下歩道では、話題図書『宇宙人とみつける仕事図鑑』とコラボレーションした「宇宙にはこんな仕事があるんだ展」を行う。関連イベントとして、日本橋の宇宙関連企業が行う子ども向けイベント「あつまれキッズ!宇宙の仕事ワークショップ」(予約制)の開催や、日本橋にある人気店のシェフが宇宙食や将来月面での自給自足が期待される食材を使った「宇宙グルメ」メニューを提供する「日本橋×宇宙キッチン」も行う。
日本橋三井タワーでは、VRヘッドセットを装着して宇宙遊泳ツアーを体験する「THE ISS METAVERSE」(予約制)を行う。実際の時刻とシンクロさせたISSの見学、地球越しに昇る太陽を眺める体験を用意する。このほか、映画「僕が宇宙に行った理由」公開に先立ち、前澤さんが搭乗した宇宙船「ソユーズ」の帰還モジュールを日本で初めて展示する。
ガイド役を務める宇宙飛行士の山崎直子さんは「五街道の起点となる日本橋が宇宙の起点にもなっていることがすごくうれしい。子どもも大人も共に学べる場があることは素晴らしい。ワクワクするような展示もあるので足を運んでいただければ」と話す。
12月7日まで。