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日本橋で野口宇宙飛行士搭乗、民間宇宙船クルードラゴン打ち上げ応援イベント

近隣の宇宙ファンらが駆け付けて日本人が初めて搭乗する民間による有人宇宙船発射を応援

近隣の宇宙ファンらが駆け付けて日本人が初めて搭乗する民間による有人宇宙船発射を応援

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 日本橋の宇宙ビジネス拠点「X-NIHONBASHI(クロス ニホンバシ)」(東京都中央区日本橋室町1)で11月17日、JAXA宇宙飛行士の野口聡一さんが搭乗する宇宙船「クルードラゴン」初号機の「打ち上げ応援LIVE中継&トークイベント」が行われた。

宇宙食版「柿の種」を試食

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 「クルードラゴン」は米SpaceX社が開発した、初の民間による宇宙船。今回の打ち上げでは野口さんも含め、船長のマイケル・ホプキンスさんやシャノン・ウォーカーさんなど4人のクルーが乗船し軌道上の国際宇宙ステーション(ISS)へ向かう。野口さんはISSに約6カ月間滞在し、IPS細胞などの実験を行うほか、宇宙からのライブ放送も行う。

 トークショーには地球と宇宙をつなぐ双方向メディア「KIBO宇宙放送局」を運営するバスキュールの朴正義社長や宇宙飛行士で宇宙政策委員会委員の山崎直子さんがリモート参加し、打ち上げの様子を宇宙飛行士の目で解説。会場には宇宙事業関係者や「KIBO宇宙放送局」を支援する三井不動産関係者、近隣の宇宙ファンらが駆け付けて日本人が初めて搭乗する民間による有人宇宙船発射の様子を見守った。

 打ち上げを待つ間に協力企業の日清食品や亀田製菓などが開発した宇宙食版「カップヌードル」や「チキンラーメン」、「柿の種」を紹介。中央区から親子で参加した松川陽紀(あき)さん(8歳)が参加者を代表して試食した。陽紀さんは「いつも食べている柿の種の味とすごく似ている」と驚くと、モニター上の山崎さんは「いつも食べなれている味を宇宙船の中で楽しめるのは有り難いこと」と笑顔を見せていた。陽紀さんは「以前『探Q』で宇宙に興味を持ち図鑑を買ってもらって勉強している。日曜の打ち上げが月曜に延期になり、このままでは遅刻してしまうが、学校に遅れてでも参加したかった」とほほ笑む。

 打ち上げ時間を迎えた会場では来場者全員でカウントダウンを行い、打ち上げ成功の瞬間は会場から喝さいの声が上がった。

 マイクロ衛星製作会社など宇宙関連企業が集積する日本橋エリアでは11月25日から街を舞台に「宇宙」をテーマにしたエンターテインメントイベント「NIHONNBASHI THE SPACE」を展開。野口宇宙飛行士のISSからの放送や、ふたご座流星群の最大化、「はやぶさ2」の帰還などの宇宙イベントに連動して流星連動型イルミネーションアート「流星のクーポラ」やコロナ終息を願って日本橋から空に光を放つ「希望の光」などの関連イベントを予定している。

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