「宮崎メカ模型クラブ 東京展示会2024(モデラーズダンジョン6F)」が10月14日、綿商会館(中央区日本橋富沢町8)で開催される。主催は「宮崎メカ模型クラブ」。
宮崎駿さん作品ならではの機械全般をはじめ、登場人物や特定シーンの再現をテーマに絞って模型づくりをする同団体。毎年5月の「静岡ホビーショー」参加と、年2回の東京と大阪での合同展示会開催が主な活動で、東京での展示会は会場を日本橋エリアに移してから今年で2回目となる。
同団体会長の「かのー」さんが「都心で模型展示会をするのにちょうど良い場所」と同施設での開催を決めたところ、知り合いの模型クラブも別階で開催をすることになり、同日で多種多様な模型を一堂に集めた「モデラーズダンジョン合同展示会in東京」がスタートしたという。
今年は、4階に「1/144スケール」の模型作りを行う「Project144」と「1/72スケール」の「72lab」、5階は秋葉原を拠点に活動する「模型サークルB.M.C」、6階は「宮崎メカ模型クラブ」が展示を行う。1階には、模型用オリジナルパーツなどを販売する「モデリングマーケット」が初参加する。
6階展示スペースの広さは約220平方メートル。参加モデラーは会員が15人、ゲスト参加モデラーが約25人で200点以上の作品が並ぶ。昨年は、1日限りのイベントに約600人が来場したという。
かのーさんによると、同団体設立のきっかけは、かのーさんが「宮崎アニメに出てくる『味のあるメカ』のプラモデルが販売されていない、ならば自分で作るしかない」と思ったことから。かのーさんは「未来少年コナン」に登場する帆船「バラクーダ号」の全長約50センチの模型を、設計、パーツ作り、組み立て、塗装などすべての工程を自分で行う「フルスクラッチ」で完成させた。
かのーさんは「こんな馬鹿なことをするのは自分だけだろうと思っていたら、その後ネット検索で『風の谷のナウシカ』に出てきた『トルメキアの自走砲』のフルスクラッチ模型を見付けた。早速作者にコンタクトを取り、やりとりを重ねるうちに『一度会いましょう』となり、2001(平成10)年秋に当クラブを設立した」と振り返る。
宮崎メカ模型クラブのメンバーは現在約30人。メカ系が得意な人、フィギュア系が得意な人、光や動きのギミックに情熱を燃やす人など、さまざまなタイプが在籍しているという。年代構成は20代~60代で、北は新潟県、南はオーストラリアと年齢も住んでいるところもさまざまだが、ジブリ作品への思いと模型作りに注ぐ情熱が通じ合う同好の集いという。
かのーさんは「楽しく見える模型も実は高度な技術の集積でできていて、模型好きにはたまらない展示会」と話す。これまでの展示会では、宮崎アニメファンから「これを模型で見てみたかった。模型にしてくれてありがとうございます」との感謝の言葉をかけられることも多いという。
「劇中のシーンやメカが模型で再現されているため、アニメ作品を見たときの感動やそれぞれの思い出をかき立てる。家族連れでも楽しめるので、気軽にお越しいただきたい。展示会では作者が近くにいるので、見どころや苦労話を聞いてみてほしい。驚くような話が聞けるかもしれない」と来場を呼びかける。
開催時間は10時30分~16時。入場無料。照明を落として模型の電飾を演出する約10分の「電飾タイム」は11時30分、13時30分、15時。