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室町テラスの誠品生活日本橋で「脳内トラベル」企画 台湾文化を発信

「ほかの文化を否定するのではなく、多様な文化や価値観を認め合い融合しているのが台湾文化の独自性」と話すオードリー・タンさん

「ほかの文化を否定するのではなく、多様な文化や価値観を認め合い融合しているのが台湾文化の独自性」と話すオードリー・タンさん

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 室町テラス2階の複合型書店「誠品生活日本橋」(中央区日本橋室町3)で8月16日、台湾の文化を日本国内へ広めるイベント「脳内トラベル台湾」が始まった。主催は台湾文化コンテンツの産業化と国際化を促進する独立行政法人「台湾クリエイティブ・コンテンツ・エイジェンシー」(以下TAICCA)。

室町テラスの誠品生活日本橋で「脳内トラベル台湾」

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 日本では初めての試みとなる同イベント。「コロナ禍で自由を奪われた日常から抜け出す」をコンセプトに、旅行などリアルの交流ができない環境の中で書籍や雑貨を通じて台湾の文化コンテンツに触れ、来場者に疑似旅行を楽しんでもらおうと企画した。首都圏では日本橋を始め、世田谷の「本屋B&B」、所沢の「ダ・ヴィンチストア」の3カ所で展開する。
 店内には脳内トラベルコーナーを設置。台湾独自のドラマや映画、アニメ、書籍、音楽などの商品を展示販売する。

 イベント初日の16日は台北と日本橋をインターネットでつなぎリモート・トークイベントを開催。スピーカーとして、台湾のデジタル担当大臣のオードリー・タンさんが登壇した。タンさんは「一つの価値観を押し付けてほかの文化を否定するのではなく、認め受け入れることの大切さを台湾の歴史や文化が教えてくれる。多様な文化やアイデンティティーが台湾の中で融和し溶け込むことで、イノベーシヨンや新しいコンテンツが生まれてくる。それこそが台湾文化の特長」と話す。

 次回トークショーは9月4日、台湾を背景にした作品を発表した直木賞作家の乃南アサさんが登壇する予定。取材の中で見えてきた台湾の魅力について講演する。

 開催時間は11時~20時。9月15日まで。

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