日本橋室町の日本橋三井ホールなどで12月14日・15日、宇宙ビジネス展示会「TOKYO SPACE BUSINESS EXHIBITION 2021」が開催された。
主催は宇宙航空研究開発機構(JAXA)や三井不動産などが推進する宇宙関連領域のビジネス拡大プロジェクト「X-NIHONBASHI(クロスニホンバシ)」。日本橋で2018(平成30)年に始まった同プロジェクトは、首都圏の宇宙ビジネス拠点として宇宙関連企業などを集め、各社が事業機会を提供する共創の場として日本の宇宙ビジネス市場をけん引している。
今回の展示会は、日本橋エリアで展開する総合イベント「NIHONBSHI SPACE WEEK 2021」の一環として初企画した。海外からの注目を集める国内トップクラスの宇宙スタートアップ企業を中心に、「宇宙港」設置に取り組む自治体やアカデミア中心の事業協同組合、JAXAなど、宇宙ビジネスに関わる約25の企業や団体が出展した。
14日に開催したオープニングセレモニーでは宇宙飛行士の野口聡一さんが登壇し、「2021年は世界的に民間宇宙ビジネスが花開いた年。民間の宇宙船が過去最多数飛び立った。4人もの日本人が宇宙に行くのも初めて。特に、長い訓練も無く(前澤友作さんと共に宇宙に行った)平野くんは画期的な例」と話した。
「特別な年にこの展示会が初開催されるのは素晴らしいこと」とも。「日本橋は五街道の起点と言われるが、これからは宇宙ビジネスの拠点にもなるので『六街道の起点』とも言える」と野口さん。「この日本橋の地に産官学が集結し、日本の宇宙ビジネスをますます発展させてほしい」と期待を寄せる。
「NIHONBSHI SPACE WEEK 2021」は12月17日まで。期間中、室町テラス大屋根広場やウェブでは関連コンテンツを配信する。