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浅草寺の「小舟町大提灯」12年ぶり新調 日本橋堀留公園で披露後に奉納

12年ぶりに掛け替えられた浅草寺宝蔵門「小舟町大提灯」前で記念撮影

12年ぶりに掛け替えられた浅草寺宝蔵門「小舟町大提灯」前で記念撮影

 浅草寺(台東区浅草2)の宝蔵門に掲げられている「小舟町大提灯(こぶなちょうおおぢようちん)」が10月25日、12年ぶりに掛け替えられた。

350年超の奉納の歴史継ぐ

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 奉納したのは日本橋小舟町の小舟町町会。新調した大ぢょうちんは22日から2日間、堀留公園(中央区日本橋堀留町1)で披露された後、宝蔵門に掲げられた。

 同町会によると、「小舟町大提灯」は1659(万治2)年、日本橋小舟町の商人や魚河岸の信徒が浅草寺に奉納したのが始まりとされる。江戸時代から350年以上にわたり受け継がれてきた物で、現在も日本橋と浅草を結ぶ歴史的なつながりを伝えている。

 大ちょうちんは高さ約3.8メートル、幅約2.7メートル、重さ約400キロ。浅草寺の参道に面した宝蔵門の中央に掲げられ、正面には「小舟町」の文字が大きく書かれている。

 日本橋小舟町は、江戸時代から商人や職人が集まる地域として発展した。日本橋川沿いの魚河岸に近く、魚やかつお節を扱う商人、油商、砂糖問屋、乾物問屋などが商いを行っており、大ぢょうちんの奉納は、こうした商人たちの浅草寺信仰に由来する。

 大ぢょうちんは長年の使用による老朽化に合わせ、約10~12年ごとに新調されてきた。製作や掛け替えに必要な費用は、町民や関係者、有志の浄財によって賄われている。前回のちょうちんは2014(平成26)年に奉納された物で、約12年間にわたり宝蔵門に掲げられていた。今年5月21日に老朽化のため取り外され、新たな大ぢょうちん製作が進められていた。

 今回の掛け替えでは、浅草寺への奉納に先立ち、小舟町町会が10月22日・23日の2日間、堀留公園で新しい大ぢょうちんを披露する「小舟町大提灯特別展示」を行った。地元日本橋でのお披露目を経て、25日に浅草寺宝蔵門に大ぢょうちんが掲げられた。

 浅草寺には、雷門の大ぢょうちんをはじめ、境内の各所に奉納されたちょうちんがある。その中で「小舟町大提灯」は、日本橋の地名を掲げ続けてきたことが特徴となっている。日本橋の魚河岸は1923(大正12)年の関東大震災後に築地へ移転したが、かつての商人たちが築いた信仰や地域のつながりは、現在も大ぢょうちん奉納という形で残る。

 江戸時代に始まった日本橋小舟町から浅草寺への大ぢょうちん奉納。今回も小舟町町会がその役割を担い、地元での披露を経て、新しい大ぢょうちんが宝蔵門に掲げられた。