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日本橋三越で桑田真澄さんの人材育成論講演会 人口動態と資産運用討論会も

三越劇場でデータ活用と人材育成について語る桑田真澄さん

三越劇場でデータ活用と人材育成について語る桑田真澄さん

 元プロ野球選手で前読売ジャイアンツ二軍監督の桑田真澄さんによる講演が10月29日、三越劇場(中央区日本橋室町1)で開催された。

日本橋三越で桑田真澄さんの人材育成論講演会 人口動態と資産運用討論会も

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 三井住友信託銀行と旭化成ホームズが主催した「感謝の集い2026」の一環。会場では同日、中央区の人口動態や資産運用をテーマにしたパネルディスカッションも行った。

 講演では冒頭、山本泰人中央区長があいさつし、日本橋、銀座、築地の歴史と発展を振り返りながら、中央区の街づくりについて説明した。

 山本区長は、日本橋を江戸時代から商業の中心地として発展してきた街と位置付け、銀座や築地もそれぞれ異なる歴史を持ちながら、東京の発展を支えてきたと紹介。2023年に打ち出した「中央区セントラルパーク構想」に触れ、車中心から人・水・緑を中心とした街づくりへの転換を進めていると説明した。

 パネルディスカッションは「東京都の人口動態と資産運用」をテーマに三井住友信託銀行の元日本橋営業部長、橋本憲明さんが進行役を務め、山本区長らが登壇した。討論では、直近1年間の人口増加率が東京都平均の0.54%に対し、中央区は1.94%で都内首位となったことを紹介した。橋本さんは山本区長に、人口増加が続く中央区の取り組みについて質問するなど、人口動態と地域の将来を考える話題が取り上げられた。

 後半には、桑田さんが「勘と経験だけに頼らない。『データ×自律』で成果を最大化する人材育成論」をテーマに約40分間講演した。

 桑田さんは、プロ野球の現状について、米大リーグと日本プロ野球の年俸格差や若い選手のメジャー志向、競技人口の減少などを紹介。日本の野球の持ち味として、投手を中心に守り勝つ「スモールベースボール」の重要性を挙げた。

 選手育成では、投球や打球の動きを計測する「トラックマン」「ラプソード」、GPSなどの技術に触れ、従来は感覚に頼っていた動作や運動量を数値で把握できるようになったと説明した。

 一方、データは選手を理解するための手掛かりであり、それだけで選手を成長させることはできないとも指摘。失敗した選手の精神面を支え、次の挑戦につなげるには、指導者の経験や人間的な関わりが欠かせないと話した。

 読売ジャイアンツの二軍監督時代の経験からは、組織運営で重視した3つの原則を紹介。リーダー自身が学び、挑戦する姿を示す「ロールモデルになること」、失敗を責めずに共に考える「心理的安全性をつくること」、コーチやスタッフに役割を与えて信頼する「任せること」を挙げた。

 桑田さんは、組織改革には特別な施策以上にリーダーの姿勢と信頼関係が重要だと説明し、来場者に夢や目標に向かって挑戦を続けるよう呼びかけた。

 講演後には、フルート奏者の日野真奈美さんと女性和楽器奏者ユニット「百衣天人」が演奏を披露し、観客を沸かせた。