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大丸東京店で水墨画家、濱中応彦さん個展 和紙と墨と水で無限の世界描く 

1900×1900の大作「宴」

1900×1900の大作「宴」

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 大丸東京店(千代田区丸の内1)で9月30日、水墨画家・濱中応彦(おうげん)さんの個展「濱中応彦水墨画展」が始まった。

東京では2年ぶりとなる濱中応彦水彩画展、最近作も含め約20点を展示する

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 独自の画法で水墨画に新たな潮流を創る画家として、キエフ国立オペラハウスでの展示やロンドン王立美術院ロイヤルアカデミー・オブ・アーツでアジア現存画家として初めて個展を開催するなど、海外からの評価が高いという濱中作品。東京では2年ぶりの開催となる。

 濱中さんは18歳の時に建築家を志す中で、「建築家になるには絵心を通してデザインを学ばなければ」と日本画家竹内無憂樹(むゆき)さんの門をたたいた。師のもとで絵を描く楽しさを学び、水墨画の世界にのめり込んでいったという。

 当時、国内での水墨画の地位は決して高くなく、偏見のない海外で水墨画の地位を築きたいと、意を決し単身渡米。現地で政財界に幅広い人脈を持つ実業家ロッキー青木さんの知遇を得て、個展「地球尊敬展」を成功させ、さらに各国を巡り、現在に至っている。

 水墨画界の常識を超えた作品を次々と手掛ける濱中さんだが、28歳で立ち上げたハマナカ建築環境設計事務所所長として設計の仕事に携わるという二足のわらじを履くからこそ可能となる表現もあるという。

 和紙と墨と水の組み合わせを自在に使いこなし、大胆に余白を取り入るなどした画風は独特の世界を描きだす。今回は大作の「宴」や「飛翔」など、最近作も含め22点を展示する。10月3日~5日13時~17時は濱中さんが在廊予定。

  開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。10月6日まで。

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