写真展「読売新聞が撮ったビートルズ 来日60年」が6月17日、読売新聞ビル3階のよみうりギャラリー(千代田区大手町1)で始まった。主催は読売新聞東京本社。
ビートルズ来日から60年を記念した同展。当時の読売新聞写真部員らが撮影したバンドメンバーや観客らの熱狂の様子を収めた写真をパネルで展示する。羽田空港到着時の様子をはじめ、記者会見、日本武道館公演、ホテルでのひとときなど、来日時の4人を捉えた写真に加え、ビートルズ日本史研究家の大村亨さん所蔵のチケットやパンフレット、ノベルティーなど来日関連品も展示する。
ビートルズは1966(昭和41)年6月29日に初来日し、日本武道館で5公演を行った。当時の日本では海外ロックアーティストの来日公演自体が珍しく、羽田空港や宿泊先、武道館周辺には大勢のファンが詰めかけた。来日中の4人の動向は連日報道され、社会現象ともいえる熱狂を生み出した。
会場は「来日前夜」「来日」「日本武道館公演」「記者会見」などのテーマごとに構成。故ジョン・レノンさん、故ジョージ・ハリスンさん、ポール・マッカートニーさん、リンゴ・スターさんの4人が日本で過ごした数日間を、報道写真を通して振り返る。
展示写真の中には、ステージ上で演奏する姿だけでなく、移動中や待機中に見せた自然な表情を捉えたカットも含まれる。報道機関ならではの視点で記録された写真からは、世界的スターとしての姿とともに、20代の若者としての一面もうかがえる。
会場には当時の新聞紙面やニュース映像も展示し、読売新聞がどのようにビートルズ来日を報じたのかを紹介。1960年代の日本社会や若者文化の空気にも触れられるようにしている。
紙面で来日60年について報道した記者の鶴田裕介さんは「メンバーの表情はもちろんだが、60年代にビートルズを実際に見たファンの表情や、着席して鑑賞する様子、熱狂の仕方など、ビートルズと観客の両方の様子をじっくり見てもらうことで世相を感じられて、より興味深く見られるのではないか」と話す。
ビートルズの来日公演は、日本の音楽シーンや若者文化に大きな影響を与えた出来事として知られる。後のロック文化やライブエンターテインメントの発展にも影響を及ぼしたとされ、来日から60年を迎えた現在も多くのファンに語り継がれている。会場にはビートルズ世代だけでなく、リアルタイムで体験していない若い世代の姿も見られた。
開催時間は10時~17時(入場は閉場30分前まで)。土曜・日曜定休。入場無料。7月14日まで。