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日本橋三重テラスで伊勢型紙展 手彫り実演やNHKドラマ登場の作品展示も

引き彫り作業をする伊勢型紙組合理事長で「引き彫り」伝統工芸士の小林満さん

引き彫り作業をする伊勢型紙組合理事長で「引き彫り」伝統工芸士の小林満さん

 展示イベント「伊勢型紙東京展2026~暮らしと空間を彩るアートピース」が、6月12日から3日間、三重テラス2階のコミュニティスペース(中央区日本橋室町2)で開催される。主催は伊勢型紙協同組合(三重県)。

手彫り実演やNHKドラマ登場の作品展示も

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 伊勢型紙とは、鈴鹿市白子町で生産される型染め用の型紙。和紙を200~500枚重ね、柿渋で加工した耐久性・耐水性に優れた紙を、彫師がさまざまな模様を彫り型紙にする。起源は諸説あるものの、江戸時代には白子を治めた紀州藩が保護したことで発展し、武士の裃(かみしも)に用いられるようになった。江戸中期には、伊勢型紙で染めた小紋の着物は男女問わず庶民にも広まったが、身分制度の厳しかった当時、武士と庶民とでは着用する柄が異なっていたという。絹織物のほか木綿の浴衣などにも使われた。

 同協同組合は、こうした事情がよく描かれており5月に放送が終了したNHKドラマ「あきない世傳 金と銀」シリーズの製作に協力したことから、ドラマで使われた伊勢型紙を特別展示することにした。伊勢型紙を、現代の暮らしを彩る「アートピース」として提案し、扇子や、あんどん、唐紙、陶器など着物以外も展示販売する。伝統工芸士のほか後継を担う若手職人による実演も行う。

 伊勢型紙は分業制で製作され、彫る作業だけでも、引き彫り、縞(しま)、錐(きり)彫り、突き彫りといった、複数の異なる技法があり、技法ごとに職人がいるという。同組合理事長で「引き彫り」の伝統工芸士でもある小林満さんによると現在、彫師は30名ほど。増加傾向にあり、力はいらないため女性も活躍できるという。

 小林さんによると、着物市場の縮小により、伊勢型紙も需要が縮小していることから、現代ではあんどんなど、消費者向け製品の開発にも余念がないという。伊勢型紙を額装した製品などは海外の消費者に人気とも。「伝統ある伊勢型紙が現代まで受け継がれていることが誇らしい。伊勢型紙の魅力をより身近に感じてもらい、暮らしや空間に取り入れもらえれば」と来場を呼びかける。

 開催時間は、12日=15時~18時、13日=10時~18時、14日=10時~17時。入場無料。

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