日本橋ユイトで「江戸遊学」開講-芸能・衣食文化通じて江戸の価値観学ぶ

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 日本橋室町の商業施設「YUITO(ユイト)」(中央区日本橋室町2)で4月3日、江戸文化を学ぶ連続講座「江戸遊学」が始まった。主催は、伝統芸能専門のイベント企画会社「芝居茶屋 新日屋」(日本橋久松町、TEL 03-5652-5403)。

第1回の講師は藤間勘十郎さん

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 「芸能・暮らし・きもの」をキーワードに各界の文化人を招き、江戸の価値観について学ぶ同講座。アナウンサーの葛西聖司さんが司会進行を担当する。同講座は2007年9月から2010年5月まで定期的に行われていたが、再開発のため主会場としていた「室町福徳塾」が閉鎖されたため一時中断していた。今回は、ユイトを運営する野村不動産をはじめ、日本橋の老舗店など多くの協力を得、規模を拡大してのリニューアルとなる。

 2011年度前期は全6回開催。4月3日の第1回は、日本舞踊藤間流の宗家で歌舞伎の振り付けも多く手がける藤間勘十郎さんを講師に迎え、「歌舞伎の伝統とこれから」をテーマに開講。約70人が受講した。次回は5月1日で、江戸食文化研究家の松下幸子さんによる「季節を食す~江戸っ子と初がつお」を開く。そのほか、6月5日、7月10日、8月7日、9月11日に落語、しつらい、ファッション、歌舞伎などをテーマに、それぞれ予定する。

 「現在の東京の街並みには江戸の歴史を感じさせるものはほとんど残っていないが、歌舞伎や落語、舞踊などの芸能の中に当時の成熟した文化が残っている」と同社の山口洋文さん。「現代とは異なる当時の文化を知ることは視野を広げる機会になる。大人にとっても成長のための刺激になれば」とも。

 「日本橋は大人が本物を楽しみ遊べる街。この街には着物姿がよく似合う」と、着物での参加者には当日500円をキャッシュバックする。「今後は歌舞伎や着物などをテーマにした分科会も企画し、より重厚なものにしていきたい」と山口さん。

 開講時間は13時30分~15時。参加費は各回3,500円。新日屋で予約を受け付ける。

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