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東京駅日本橋口で「農業トーク」 東京の中心で「土いじり」ワークショップも

ワークショップで、三種類の土(無農薬、農薬使用、東京の土)の匂いの違いを確かめる参加者

ワークショップで、三種類の土(無農薬、農薬使用、東京の土)の匂いの違いを確かめる参加者

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 農業法人「タネノチカラ」(兵庫県淡路市)の設立記念イベント「これからの『土』と『キャリア』のあり方 ~私たちが地方に出た理由~」が1月25日、東京駅日本橋口「JOB HUB SQUARE」(千代田区大手町2)1階の「TRAVEL HUB MIX」で開催された。

これからの農業とキャリアの在り方について熱く語り合う登壇者の3人

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 パソナグループの新会社として農業を通した持続可能な社会づくりを目指し、昨年11月に淡路島で創業した同社。代表の金子大輔さんをはじめ4人の創業メンバーが淡路島に移住し、島の耕作放棄地を整備して、永続性の高い豊かな環境で農業を基盤とした健やかなコミュニティーづくりを推進している。

 トークセッションでは金子社長に加え、パソナJOB HUB旅するように「はたらく」部長で内閣官房シェアリングエコノミー伝道師の金子遼さんと、人材紹介事業部門WEB統括部マネジャーの亀田隆明さんが登壇。これからの農業とキャリアの在り方について熱く語り合った。会場には近隣から約40人のワーカーが駆け付けて3人の話に聴き入っていた。

 金子さんは「AI時代に大切なのは何を目指して働くのかという自分の意思と志を明確にすること。『食』の常識や『当たり前』を疑う姿勢も大切。ここ数年間で世の中では『種子法』導入や、TPPなど食を取り巻く環境が大きく変化している。意見が2つあれば『どっちもあり』という選択ができる社会づくりに向けて貢献したい」と話す。加藤さんは「1995年のWindows95。2007年のiPhone発売、2019年の5G試行サービス開始と12年単位で情報環境が大きく変わってきている。SNSやクラウドファンディングなど、個人の情報発信やチャレンジに取り組みやすい環境が整った」と応え、亀田さんは「人生の目的は自分が生きたいように幸せに生きること。最近の就活学生が最も求めるのは『安定』だそうだが、銀行や大手メーカーだから安定していて安心という時代は過去のもの。変化に対応できる自分を創ることが一番の安定力になるのでは」と話していた。

 タネノチカラは今後、約3ヘクタールの農地で自然栽培の農業体験やアースバックハウス(土のうを素材にした家屋)作り、リトリートスペースの提供などの体験・滞在型プログラムを提供していくという。

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