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日本橋の離島百貨店で「三島村フェア」 鹿児島県三島村の文化や物産品紹介

村営の蒸留所「無垢の蔵」で蒸留した焼酎「メンドン」を手に、来場を呼び掛ける離島百科店代表の小池岬さん

村営の蒸留所「無垢の蔵」で蒸留した焼酎「メンドン」を手に、来場を呼び掛ける離島百科店代表の小池岬さん

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 日本橋室町の商業施設YOUIO地下1階のアンテナショップ「離島百貨店」(中央区日本橋室町2)で現在、鹿児島県三島村の文化や物産を紹介するイベント「三島村フェア」が開催されている。

椿油搾り体験ワークショップも開催

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 離島と都会の交流拠点として2018(平成30)年3月にオープンした同ショップ。店内は飲食、サロン、物販、ラボ、テラスの5コーナーで構成し定期的に全国の離島の物産展や情報発信を続けてきた。

 三島村は、人口199人の黒島、127人の硫黄島、62人の竹島の3島で構成する。それぞれ三島三様の表情を持ち、自生するツバキの種を搾った「つばき油」や、あく抜きが不要で「大名に献上するほどおいしい」という言い伝えが残る「大名たけのこ」、サツマイモ「紅乙女」を使った焼酎など、独自の特産品を生み出している。

 交通手段は鹿児島市から週に4回来るフェリーのみだが、同村の定住促進対策事業を受けて全国から子育て世代を中心に、79世帯213人の定住者が各島に居を構え、生活しているという。

 自身も伊豆大島出身という同百貨店代表の小池岬さんは「全国には北から南まで、人が暮らす離島が416もあり、それぞれの気候・風土の中で独自の文化を育み、日々の暮らしを営んでいる」と話す。「離島には美しい景観や独自の食文化、信仰など多くの魅力があるが、人口流出や後継者不足、物流の不便など共通の課題も存在する。この百貨店が、離島が抱える共通課題の解決に取り組む契機になれば」と小池さん。「離島の魅力を全国に発信する拠点にしていきたい」とも。

 期間中、各島の特産品の販売や農産品を使ったワークショップも開く。2月26日に行われた「島の人に教わるつばき油搾り体験」では、抽選で選ばれた5人が初めてのつばき油搾りに挑戦した。次回は3月19日、13時・15時の2回。

 物販コーナーでは全国でも珍しい村営の蒸留所「無垢の蔵」で蒸留した「焼酎みしま村」や新商品「ベニオトメチップス」、「燻製魚」などを展示販売する。3月18日はオンライン蔵見学会も開催する(19時~20時30分、定員20人、参加無料)。

 営業時間は11時~20時。3月21日まで。イベント参加応募はホームページで受け付ける。

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