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大丸東京店で恒例「世界の酒とチーズ祭」 2万本超のワインやAIソムリエも

無料試飲コーナーでは、連日約200種類以上のテイスティングが可能

無料試飲コーナーでは、連日約200種類以上のテイスティングが可能

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大丸東京店(千代田区丸の内1)の11階催事場で10月12日、「第90回 世界の酒とチーズフェスティバル」が始まった。

人工知能「SENSY」を活用した「AIソムリエ」が、ワインをお薦めするコーナーも

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 初回開催が1975(昭和50)年という同フェスティバル。日本で最も歴史が古く最大規模のワインフェアとして、毎年4月と10月に開かれている。今回はフランスやイタリアなど世界26カ国のワインを過去最多の約1000種類2万5000本と、ワインによく合うチーズなど500種類の食品を会場にそろえる。

 「開催当初は、高価なワインを試飲してから購入できるスタイルが非常に画期的だった」と広報担当の榎本陽子さん。「今も人気は衰えることなく、近隣のビジネスマンから、このフェアに合わせて上京される方まで幅広い客層でにぎわう名物催事に育った」と振り返る。

 無料試飲コーナーでは、連日約200種類以上のテイスティングが可能。プロのアドバイザーと相談しながらワインを選ぶことができる。さらに、今年は、カラフル・ボード社(渋谷区)の人工知能「SENSY」を活用した「AIソムリエ」が、ワインをお薦めする企画も。

 「SENSY」は、個人の好みを可視化することを得意とする人工知能技術で、2014年より大手デパートなどで飲食やファッションの分野で実験的に取り入れられている。これまで、専門家など他者評価を基に選ぶことが通例となっていた分野で、「個々の好み」を基にAI分析をすることで、一人一人に合ったものを選ぶことができるという。

 同会場では、試飲したワインの好みを「AIソムリエ」に教えると、1000本の中から好みに合ったワインを薦めてもらえる。教えれば教えるほど人工知能が学習するので、より自分の好みに近いワインを知ることができるという。ウェブアプリを使えば開催期間中は会場外でも楽しむことができる。

 カラフル・ボード社の石井裕さんは「好みの的を絞るのではなく、新しい可能性を指し示すことで、利用者の世界を広げることができる試み。ワイン初心者だけでなく、ワイン通の方にとっても新たな出合いにつながれば」と期待を込める。

 営業時間は10時~20時。今月18日まで。

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