小網神社で「茅の輪くぐり」-半年間のけがれをはらい無病息災を祈願

小網神社に設置された「茅の輪」

小網神社に設置された「茅の輪」

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 小網神社(中央区日本橋小網町)で6月20日、毎年恒例の「茅(ち)の輪くぐり」が始まった。

半年間の罪けがれを形代に移し、日本橋川に流す

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 日本橋七福神の一つで、強運厄よけの総本社としても信仰を集めている同神社。最近ではテレビやインターネットでパワースポットとして取り上げられ、老若男女を問わず参詣者が増えている。

 茅の輪くぐりは、茅で作った大きな輪をくぐり身の汚れをはらう古儀のこと。参拝者は、神社境内に設けられた茅(かや)草で作られた輪をくぐり、半年間に積み重なった罪とけがれをはらう。輸の茅を抜いて持ち帰り、家の入口に挿すと無病息災につながると伝えられ、期間中は強運厄よけのお守りとして知られる「茅の輪守」も授与される。日本各地で毎年6月と12月に行われるが、6月の茅の輪くぐりは「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)」ともいわれ、「夏を無事に乗りきれるように」という願いが込められるという。

 「形代」と呼ばれる紙の人形に名前と生年月日を書き、その人形で体をなで清め、息を3回吹きかけることで罪やけがれを人形に移す。同神社では、30日夕刻に形代のみそぎを行う「大祓式」を執り行い、式の後、日本橋川に流す。形代は同神社で授与する。

 「茅の輪くぐりは小網神社が始まった室町時代から途切れることなく続けられている行事。毎年全国から多くの方が参拝にいらっしゃる」と宮司の服部匡記さん。「今年の上半期は特別な半年だった。節電の問題もあり、厳しい夏になるのは間違いない。しかし、そんな時こそ、古くからの伝統や日常生活のありがたさ、人間の知恵に感謝し、皆で心を一つにして夏を迎えたい」とも。

 6月30日まで。

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