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大伝馬町で写真展「Room」 現実と幻想のはざまにある気配を「影」で表現

「影」の表現を模索するうちに「写真」に辿りついたという佐藤悦子さん

「影」の表現を模索するうちに「写真」に辿りついたという佐藤悦子さん

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 大伝馬町の現代アートスペース「みうらじろうギャラリー」(中央区日本橋大伝馬町2、TEL 03-6661-7687)で、9月22日から佐藤悦子写真展「Room」が開かれている。

約60平方メートルの展示スペースには新作も含めた15作品が並ぶ

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 もともと油彩画を学び絵画を描いていたという佐藤さん。現実と幻想のはざまにある記憶と気配を「影」で表現することを模索するうちに「写真」という技法に辿りついたという。作品の主体となる「影」は木漏れ日を思わせるものや鬱蒼(うっそう)とした森を感じさせるものなど、作品のテーマに合わせて、ち密な計算のもとに作られている。

 舞台セットのような空間にベッドや家具など自作のオブジェを配置し、さまざまな形の「影」を満たすことで構成された作品は、映画のワンシーンを想起させる。「初めて佐藤さんの作品を見たときに、デビット・リンチ監督のTVドラマ『ツインピークス』のワンシーンを思い出した。」とギャラリーオーナーの三浦次郎さん。「いわば一目ぼれで個展の開催を申し出た」話していた。22日に行われたレセプションのBGMにも同ドラマのテーマ曲を流していたという。

 同ドラマをまだ見ていなかったという佐藤さん、さっそくDVDをレンタル。「自分の作品に対して、いろんな捉え方があるのは面白い」と笑顔を見せていた。

 今回の個展では、約60平方メートルの展示スペースには新作も含めた15作品が並ぶ。

 開廊時間は12時~19時、月曜休廊。入場無料。10月12日まで。

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