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夏季限定「氷ようかん」 人形町の老舗和菓子店「壽堂」が今年も販売開始

夏季限定で販売中の壽堂の「氷ようかん」を手にする店主の杉山さん

夏季限定で販売中の壽堂の「氷ようかん」を手にする店主の杉山さん

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水天宮前交差点近くにある老舗和菓子店「京菓子司 壽堂(ことぶきどう)」(中央区日本橋人形町2、TEL 0120-480-400)が、夏季恒例の冷たい和菓子「氷ようかん」の販売を始めた。

2日間かけて凍らせてつくる、夏季恒例の冷たい和菓子「氷ようかん」

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 同店は1884(明治17)年に人形町で創業。看板商品は、黄味あんを薄い皮で包み、ニッキをまぶして焼き芋に見立てた「黄金芋」だ。

 「氷ようかん」は、毎年8月初旬に開催され、3日間で30万人の人出でにぎわう「せともの市」に併せ、「猛暑の中、訪れるお客さんに何か冷たいお菓子を提供できないか」と店主の杉山浩一さんが考案した。小豆と寒天、砂糖だけで作った水ようかんを2センチ角、長さ4センチにカットし、竹串に刺し、1本ずつラップで包んで凍らせている。ひんやりとして甘さ控えめ、柔らかい食感を残しながら、溶けても形崩れしない。「ちょうどいい凍り具合になるよう、ようかんの煮詰め方に工夫を加えている」と杉山さん。評判が良く、夏季限定の冷菓として定番化した。

今年は5月に夏日が続き、待ちわびた常連客からの要望に応えて販売を早めた。「冷たくて甘いもので涼を取りながら疲れを癒やしてほしい」と杉山さん。暑い日には300本以上売れ、製造が追い付かないというが、「製造工程が多く、手間暇かかり大変だが、喜んで食べてもらえるのがうれしい。今後も作り続けていきたい」とも。

 営業時間は9時~19時(日曜・祝日は17時30分まで)。氷ようかんは1本120円で、9月中旬ごろまで販売する予定だが、暑さが続けば延長する場合もあるという。

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