食べる

日本橋蛎殻町で「醤油の日の集い」 コロナ禍を経て3年ぶりにリアル開催

「職人醤油」代表の高橋万太郎さん、「日本たまごかけごはん研究所」の上野貴史(たかふみ)さん、クッキングエンターテイナーの大西哲也さんによる鼎談。農林水産大臣賞受賞の醤油の話題で盛り上がる

「職人醤油」代表の高橋万太郎さん、「日本たまごかけごはん研究所」の上野貴史(たかふみ)さん、クッキングエンターテイナーの大西哲也さんによる鼎談。農林水産大臣賞受賞の醤油の話題で盛り上がる

  • 0

  •  

  「10月1日は醤油の日」を記念して9月30日、「醤油の日の集い」がロイヤルパークホテル(中央区日本橋蛎殻町2)で開催された。主催は「しょうゆ情報センター」(中央区日本橋小網町3)。

日本橋蛎殻町で「醤油の日の集い」 コロナ禍を経て3年ぶりにリアル開催

[広告]

 日本橋は江戸時代、全国の物資集積地として栄えていたが、多くのしょうゆ問屋も日本橋川周辺に店を構え、現在もしょうゆ関係の企業が多い。「日本醤油協会」(中央区日本橋蛎殻町3)や「全国醤油工業協同組合連合会」(同)など約1500社の企業で組織した「醤油PR協議会」が「醤油の日」を、もろみを仕込む月である10月の1日と定めたのは2014(平成14)年。しょうゆの魅力を広めて、ファンを醸成するため毎年さまざまなイベントや企画を行ってきた。

 一昨年はコロナ禍により全面中止、昨年はオンラインでの開催となったが、今年は、参加人数を通常の3分の2以下に絞るなど、感染防止対策をして3年ぶりのリアル開催となった。

 イベントは「第49回 全国醤油品評会」や「令和4年度醤油文化賞」などの表彰式、「職人醤油」代表の高橋万太郎さん、「日本たまごかけごはん研究所」の上野貴史(たかふみ)さん、クッキングエンターテイナーの大西哲也さんによる鼎談、農林水産大臣賞受賞の醤油の味の特徴を生かした料理の試食会の三部構成で、会場には業界関係者のほか、SNSを通じて募集した「しょうゆ応援隊」も参加した。

 「全国醤油品評会」の今年の出品総数は270点。最高賞の農林水産大臣賞を受賞したのは、全国最多の7回受賞で、さらに2年連続受賞の「今野醸造」(宮城県加美町)の「吟醸」や、東北メーカーで薄口醤油としては初受賞となる「山形屋商店」(福島県相馬市)が昨年2月の震災の復旧中に仕込んだという「ヤマブンうすくち醤油」、県内58の醤油製造業者が協業で醤油のもとになる「生揚(きあげ)醤油」を生産する「福島県醤油醸造組合」(福島県二本松市)の「香味しょうゆ」など5品。各受賞醤油の生産者がVTRで紹介された。

 壇上では農林水産省大臣官房の高橋孝雄さんが「2014(平成26)年、和食がユネスコの無形文化財に指定されて以来世界でブームとなり、海外の和食レストランは10年で6倍に増え、しょうゆの需要も増えている」とあいさつすると、司会者で「しょうゆ大使」の安住紳一郎アナウンサーが、出張や旅行先で醤油を買い求めては、ワインのテイスティングノートに味やラベルを記録することを10年以上続けているというエピソードを披露し、会場を沸かせていた。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース