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「シャングリ・ラ ホテル 東京」の復興支援プログラム継続へ-社員主導で推進

社員がチャリティバンドを販売

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 「シャングリ・ラ ホテル 東京」(千代田区丸の内1)の社員による東日本大震災復興支援チャリティープログラム「WISH.forJapan」が4月で1年を迎える。

社員の自主的な支援活動を会社がサポートする「シャングリ・ラ ホテル 東京」

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 同社の社員がそれぞれ個人的に行っていた支援活動を会社全体としてサポートするため、昨年4月に始まった同プログラム。売り上げの一部を寄付に充てる宿泊プランやイベントの開催、グッズ販売のほか、ホテル内のレストラン「なだ万」の料理人による被災地での炊き出し、客室で使用されて残ったシャンプーなどを詰め替え、衛生用品が不足する被災地へ送るなど、同ホテルならではの活動を続けてきた。

 香港を拠点とした外資系ホテルグループの同社は、「ホテルのある国、地域への感謝を忘れずに恩返しをしていく」というポリシーを持つ。従来から、CSR活動に積極的に取り組み、経営層からスタッフに至るまでチャリティー活動への意識が高い風土の中で、同プログラムは生まれた。世界中に展開するネットワークを生かし、海外のグループホテルが支援に参加することも。

 「社員には、それぞれホテルマンとしてのホスピタリティーがある。その気持ちが活動に結びついているのでは」と自身も被災地でボランティア活動を行ったアシスタントコミュニケーションマネジャーの中西紘子さん。同プログラムで特に印象深い活動として、宮城県石巻市で被災した和風ホテル「磯村」への泥出しやがれき撤去作業の支援を挙げ、「参加したスタッフには、同じホテル業に従事する者として見過ごせないという思いがあっただろう」と振り返る。

 当初の活動予定である1年が近づき、参加したスタッフからは「短期間の支援では足りない」という声が上がった。その結果、同プログラムの継続が決まったのは「ある意味自然な流れ」と中西さん。復興に向けた同社の活動は今後も続く。

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