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大伝馬町で「伽井丹彌個展」 東京で19年ぶり、等身大の球体関節人形並ぶ

作家自身の体を型取りしたという「傀(Kai)」 皮膚のしわから血管の青筋まで微細に表現している

作家自身の体を型取りしたという「傀(Kai)」 皮膚のしわから血管の青筋まで微細に表現している

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 大伝馬町のコンテンポラリーアートギャラリー「みうらじろうギャラリー」(日本橋大伝馬町2、TEL 03-6661-7687)で現在、「伽井丹彌(かいあけみ)人形展」が開かれている。

今年で人形作り30年を迎えた伽井さん

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 東京では19年ぶりとなる同展、会場には伽井さんの分身ともいえる「傀(Kai)」「儡(Rai)」「魂(Tama)」「ぬらりとしたもの」の4体の等身大球体関節人形と最新作「Anima」「ひーかがみ」の2点を含めた創作人形11点が並ぶ。衣装をまといポーズを作る「人形」たちは、役を演じる女優のように伽井さん独自の世界を創り出し、人間と人形を超えた艶めかしい存在としてギャラリーを異次元空間につくり変えている。

 今年で人形作り30年を迎えた伽井さん。舞踏の活動を続けていた1984(昭和59)年に「人形」をテーマにダンスを発表。ダンスパートナーの「人形」を自ら制作するうちに関心を持ち、人形作家四谷シモンさんに師事して本格的な人形制作に関わるようになったという。

 インターネットもない時代に雑誌や新聞の切り抜きなどを頼りに手探りで人形作りを模索してきたという伽井さん。「当時人形ブームで『目』のパーツも順番待ちでなかなか手に入らず自作せざるを得なかった。おかげで全て手作りで独自手法で人形が創れるようになった。外界からの情報や影響から遮断された帯広の地で、制作を続けてきたから得られたものもたくさんある」と語る。「ダンサーとして自分の肉体と対話しながらパフォーマンスを続けてきたことで、リアリティーのある球体関節人形作りが可能になった」とも。

 12月12日には、人形と伽井さんのダンスパフォーマンスとトークショーも行う(17時~、入場料1,000円、要予約)。 

 開廊時間は12時~19時。月曜定休。入場無料。12月13日まで。

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