日本橋経済新聞、年間PVランキング1位は「屋台バー」

都内をさすらう「屋台バー」、今日もどこかで・・・。

都内をさすらう「屋台バー」、今日もどこかで・・・。

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 エリアの象徴的存在「日本橋」が架橋100周年を迎えた2011年、日本橋経済新聞のPV(ページビュー)ランキング1位に輝いたのは、ツイッターで位置をつぶやきながら毎日場所を変えて営業する屋台バー「twillo(トワイロー)」についての記事だった。

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 ランキングは、今年1月1日から12月27日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り。(カッコ内は掲載日)

1. 都内を「さまよう」屋台バ-、「桜が散るまで」永代橋のたもとで営業中(3/7)
2. 日本橋あじさい通りのオカメザクラ開花-オフィス街の路地に26本の並木(3/3)
3. 馬喰町に「スタミナラーメン松五郎」-水戸の名物ラーメン店が東京初出店(4/11)
4. 目黒の人気和食店「うしやま」、日本橋に移転オープン(1/6)
5. 八重洲地下街にビュッフェレストラン「エスタ ヴィーヴォ」-都内初出店(7/14)

6. 人形町に薫製カレー専門店「くんかれ」-独自の製法でルーも薫製(2/2)
7. 「東京ラーメンストリート」がグランドオープン-全8店が限定メニュー(4/7)
8. 日本橋高島屋屋上に「スターライトビアガーデン」-営業時間延長も(6/1)
9. 東京駅八重洲南口改札内「京葉ストリート」がグランドオープン(3/22)
10. 八重洲地下街にシンガポール発の豆乳カフェ「ミスタービーン」(5/10)

 1位は、「桜が散るまで」という、おとぎ話のような営業スタイルやソーシャルメディアを活用した告知方法、「屋台なのにグラスはバカラ」という意外性などが反響を呼んだ「屋台バー」。そのほか、トップテンには、3位の「スタミナラーメン」、6位の「薫製カレー」、10位の「豆乳カフェ」など、斬新なコンセプトの飲食店のオープンを伝える記事が目立つ。

 同じく飲食店では、他エリアからの人気店転入のニュースも多い。目黒から日本橋に移転した和食店「うしやま」の記事が4位にランクインしたほか、池袋の人気イタリアン「ボラチタ」、南青山の「ヴィーノ ダ バッボ」が人形町に、12月には西麻布の「ダノイ」も日本橋本町に移転オープンした。2014年にエリア初のシネコン誕生が予定されるなど、再開発が進む日本橋エリアは今後、街のにぎわいが増すことが期待され、飲食店の出店地として注目度が高い。

 東京駅周辺施設の動きも注目を集めた。八重洲側地下の「ラーメンストリート」、八重洲南口周辺の駅ナカ施設「京葉ストリート」、2013年完成予定の「グランルーフ」の一部が開業。2007年から続く丸の内駅舎の保存・復原工事が来年終了し、秋には東京ステーションホテルが開業することも発表された。架橋100年の「日本橋」に続き、2014年に開業100周年を迎える東京駅も新たな歴史を刻もうとしている。

 100年の節目に大きく変化を遂げようとしている同エリア。今年前半に多くの記念イベントが予定されていたが、3月の東日本大震災発生の影響で軒並み延期・中止に。街が不安と混乱に包まれる中、2位の「オカメザクラ開花」と同じ桜の「満開」、8位の「ビアガーデン」の記事など、毎年変わることのない季節の訪れを告げる記事がアクセスを伸ばした。変化がもたらす期待や興奮と共に、普遍的な営みに安堵(あんど)を求める読者心理を映す、今年のランキング結果となった。

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