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茅場町のセレクト書店でチャリティー写真展-個別に写真集を鑑賞

見たい人がいればその場で見せ、見た人は観覧料を払うという独特のスタイル

見たい人がいればその場で見せ、見た人は観覧料を払うという独特のスタイル

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 アート系古書を取り扱う茅場町のセレクト書店「森岡書店」(中央区日本橋茅場町2、TEL 03-3249-3456)併設のギャラリーで5月2日、天野裕氏(ゆうじ)さんの写真展「鋭漂」が始まる。

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 2009年に「塩竃フォトフェスティバル写真大賞」を受賞した天野さん(32)。「どこへ行ったとしても、写真集一冊あれば伝えることができる」という信念の下、既存の流通と異なる形で作品を発信するスタイルにこだわり、自ら写真集を携えて2009年10月から全国行脚している。同展も写真を掲示するのではなく、希望者が個別に写真集を鑑賞するスタイルで行う。今回用意する写真集は、2009年の受賞の副賞として制作した「Rirutuji(リルトゥージ)」と新作「arga(アルガ)」の2作品。

 「自分に写真家としての道を開いてくれた宮城県塩竈市と東北地方を応援していきたい」と、毎週のように被災地に通い、炊き出しなどのボランティア活動に取り組む天野さん。震災発生直前に打ち合わせをしていたという同店でチャリティー展を開きたいとオーナーの森岡督行さんに持ち掛けた。同店はゴールデンウイーク中は休業を予定していたが、自身も東北出身の森岡さんがそれを快諾した。2人は「今年も『塩竈フォトフェスティバル』を開催してほしい」と祈りをささげる。

 開催時間は13時~19時。写真集の観覧料は1,000円で、売り上げは全額塩竈市災害救援募金に寄付する。5月7日まで。

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