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日本橋本町で「その先の風景」展-商業作家13人が震災後の「風景」描く

縁起が悪いため、商業美術では通常避けられる「右下がりの三角形」をあえて使用したポスター。

縁起が悪いため、商業美術では通常避けられる「右下がりの三角形」をあえて使用したポスター。

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 日本橋本町のギャラリー「SATOSHI KOYAMA GALLERY」(中央区日本橋本町3、TEL 03-5954-1634)で7月26日、13人の商業アーティストによるグループ展「その先の風景展~『風景考2012』に導かれて」が始まった。

ギャラリーには、震災以降に制作された13人のアーティストの作品が並ぶ

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 東日本大震災以後、同ギャラリーが連続開催している企画展「風景考」シリーズの4回目。今年2月、同ビルの別フロアで開かれた、福島の子どもたちに向けたこいのぼり制作ワークショップの開催日が、同シリーズ3回目の企画展のレセプションと重なったことが縁。ワークショップの参加アーティストが刺激を受け、今回の開催につながった。

 震災以後に制作された新作のみを展示。「被害を受けた東北の風景を見てから、誰もの心の中で変化が起きたはず。商業のあり方も、これまでと同じでいいわけがない」とキュレーターの長谷川泰子さん。イラストレーター、写真家、造形作家など、商業シーンで活躍する作家13人が、依頼主の意見を介さず「その先の風景」を表現することで、これからに必要とされる風景とは何かを問い掛ける。

 同展のポスターには、「山」と「方向」を表現した「右下がり」の三角形を描く。縁起が悪いため、広告デザインでは通常使用が避けられる「右下がりの三角形」をあえて使うことで「既成概念を壊す」「新たな価値観を与える」という意味を込めた。

 28日には、オープニングレセプション(17時~)を開催。8月4日には、写真家の勝又克彦さんをゲストに迎え、ポスターデザインを担当したグラフィックデザイナーのカイシトモヤさんをはじめとする参加作家らによるトークショーを開く(15時~)。入場料は700円。

 営業時間は11時~19時。

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