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人形町で恒例「てんてん祭」 若手主導イベントに浜町や薬研堀の商店会も合流

人形町の人気者、下町キング「人之助」と記念撮影

人形町の人気者、下町キング「人之助」と記念撮影

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 日本橋人形町で10月11日、恒例の「第27回てんてん祭(さい)」が開催された。

人形町出身の歌手・大木トオルさんが主宰する「セラピードッグ」のエキシビション

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 同町と縁の深い、安産・子授け祈願の「水天宮」にあやかり、毎年十月十日(とつきとおか)にちなんで10月2週目の休日に開催する同イベント。 今回も水天宮交差点から人形町交差点までの人形町通りの片側と、甘酒横丁が歩行者天国となり、焼きそばや綿あめなどの定番屋台「フードコーナー」や、はしご消防車や地震体験コーナー、ゲーム、物品販売のブースなどが並んだ。

 イベントでは地元日本橋中学校のマーチングバンドのパレードや、被災地から救出した飼い犬や殺処分寸前の捨て犬を訓練したという、同町出身の歌手・大木トオルさん主宰の「セラピードッグ」のエキシビション、中央区唯一の相撲部屋「荒汐部屋」力士が参加する「わんぱく相撲」などが行われた。一番人気の「富くじ」は、日本橋七福神の一つ・椙森(すぎのもり)神社が江戸時代に「富くじ」でにぎわったことにちなむ恒例のイベントで、家電品などの豪華賞品が用意され、家族連れなど多くの参加者でにぎわった。

 同祭りを主催する「三水会」は、人形町商店街協同組合の協力団体として商店街の若旦那集や若手経営者など約40人で構成される「青年部」的な組織。一般的に下町の商店街には後継者に悩むところも多いが、人形町では長年同会がイベント企画などを通じて勉強の機会を設け、後継者育成の場を提供している。

 今年から隣接する「浜町商店街連合会」や「東日本橋やげん堀商店会」もブースを出店。それぞれ10月後半に予定されているイベントの告知を実施。地ビール「日本橋ビール」(400円)、オリジナルのチヂミ「浜町焼き」(300円)の販売や、薬研堀の七味唐辛子をベースとした「辛いピクルスの素」や「辛いぺペロンチーの素」(共に800円)、「唐辛子の鉢植え」(550円)などの販売を行った。

 ちなみに恒例の「やげん堀移動商店街縁日まつり」は10月23日・24日(11時~18時、24日は19時まで)に予定。同地区は講談発祥の地といわれるており、今年は23日に薬研堀不動院1階ホールで一龍斎貞花、桃川鶴女の講談会が行われる。(18時30分~入場無料)。また5回目を迎える「浜町移動商店街」は浜町公園清正公寺前広場で10月25日(11時~14時)に開催。同商店街連合会加盟の42店をめぐるスタンプラリー抽選会や畳コースターづくりのワークショップなどを企画する。

 今後各商店会はそれぞれが主催するイベントに相互乗り入れをして、日本橋地域全体を盛り上げていくという。

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