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日本橋で「春のてんてん祭」 「芸能の街」人形町で連続落語会

かつて芸能の街として栄えた人形町。「街あるき」や「食べ歩き」など多くの来街者で賑わう

かつて芸能の街として栄えた人形町。「街あるき」や「食べ歩き」など多くの来街者で賑わう

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 日本橋人形町で3月16日、「春のてんてん祭(さい)」が開催される。主催は人形町商店街協同組合青年部「三水会」(中央区日本橋人形町1TEL03-3666-9064)。

「長講三人会」、「二人会」が行われる「日本橋社会教育会館ホール」

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 「てんてん祭」は、安産・子授け祈願の神社として知られる水天宮にあやかり、出産の「十月十日(とつきとおか)」にちなんで開催してきた街ぐるみのイベント。同会が中心となり1989年から毎年10月10日前後の休日・祝日に行ってきたが、今回初の試みとして春季企画を追加開催する。

 人形町は江戸初期から歌舞伎小屋や人形浄瑠璃などの小屋が軒を連ね、多くの観客でにぎわった芸能の街。明治以降も「末廣亭」「大ろじ」「鈴本亭」などで寄席を興行し、「一町一席」と呼ばれる落語にゆかりのある町だった。

 今回は、かつての「落語の街」にちなんで、気鋭の落語家17人による興行を町内各地で行う。
特設会場となる「日本橋社会教育会館ホール」では3月17日、入船亭扇辰さん、古今亭菊志んさん、隅田川馬石さんによる「長講三人会」を行う。同18日は入船亭扇辰さん、桃月庵白酒さんの「二人会」を実施。ともに18時開演で、チケットは全席自由5,000円(2,500円分相当の「人形町下町ぶらぶらチケット」付き)で販売する。

 老舗の、すき焼き店「人形町今半」や親子丼の「玉ひで」、ミニシアター「三日月座」など参加9店では3月16日・17日、各店がリレー方式で落語会(11時~、13時30分~、15時~、16時30分~)を行う。観覧は「落語1日フリーチケット)(3,000円)が必要。

 「春のてんてん祭」期間中、人形町エリア内31店で使える2,500円分相当の金券を付けた「人形町下町ぶらぶらチケット」(2,000円)も販売する。同会の渥美雄一郎さんは「今回、春の商店街イベントとして、10月恒例の「てんてん祭」にちなみ『春のてんてん』企画を初めて行う。5日間落語で笑ってもらいながら、商店街も散策してほしい。人形町の芸能の街としての歴史と伝統を感じてもらいつつ、この町ならではの商業地としての独特の雰囲気を味わってほしい。人形町に来て見て知って、笑って楽しんでいただければ」とも。

 落語鑑賞チケット、「人形町下町ぶらぶらチケット」ともに、電話とインターネットで予約を受け付けるほか、大観音寺下の「人形町商店街協同組合事務所」で販売する。

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