「榮太樓總本鋪」日本橋本店で和菓子作り教室-夏休み中の親子対象に

親子で和菓子作りの挑戦。ベテランの和菓子職人が指導に。

親子で和菓子作りの挑戦。ベテランの和菓子職人が指導に。

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 日本橋の老舗和菓子店「榮太樓總本鋪」(中央区日本橋1、TEL03-3271-7785)は8月21日、日本橋本店内の喫茶室「雪月花」で親子を対象にした和菓子教室を開いた。

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 今やビジネス街に変ぼうした日本橋にある本店に、幅広い層に足を運んでもらいたいと昨年から月1回開催している同教室。親子を対象にした教室は年1回、夏休み期間のみに開く。

 当日は12組26人が参加。「洋菓子と違って和菓子教室はあまり存在しない。榮太樓總本鋪の職人から教われるのは貴重な体験」と、地元に限らず近県から参加した親子の姿もあった。

 講師は和菓子作り一筋47年、現在は同社技術顧問として活躍するベテラン職人と、若手女性職人として活躍中の2人。親子で協力し合いながら、おはぎ3種と季節の生菓子2種を題材に、店頭で販売しているものと同じ素材を使って和菓子作りに挑戦した。終了後は自分が作った和菓子に加え、あめやかりんとう、マカロンなどの土産も用意された。

 参加した親子からは「説明がわかりやすくて楽しかった」「自分の手のひらで作ることで和菓子の魅力を再発見した」「和菓子作りをきっかけに花の色や季節感をより意識するようになった」などの声が上がった。

 企画開発部販促宣伝課の石倉賢一さんは「自社調査でも、榮太樓というと1857年の創業時から作っているあめをイメージする方が7割を超すが、実は生菓子などを作る技術を持った和菓子屋でもある。高い技術を持つ職人が10人以上在籍し、継承し続けているところはそう多くない」と話す。「和菓子は洋菓子のパティシエと違って職人が表に出ることもあまりなく、家庭で生菓子を食べる習慣も少なくなっている。和菓子作り体験をきっかけに、子どもたちが親しみを持ってくれれば」と期待を寄せる。

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