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日本橋小舟町で「名所東京百景」展-広重が描いた風景の今を切り絵で表現

広重の「永代橋佃しま」を基にした切り絵、「永代橋から佃島」

広重の「永代橋佃しま」を基にした切り絵、「永代橋から佃島」

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 老舗扇子店「伊場仙」が運営する「まちかど展示館」(中央区日本橋小舟町4、TEL 03-3664-9261)で5月13日、「名所東京百景~広重が描いた江戸の今」展が始まった。

「街並みは変わったが、江戸の文化や歴史が今も生き続けていることを感じてほしい」と作者の小宮山さん

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 同展では、切り絵作家・小宮山逢邦(ほうぼう)さんによる、歌川広重の「名所江戸百景」の現在の姿を描いた切り絵など約20点を展示。「神田明神曙之景」を基にした「神田明神神幸祭雨の中」や、「永代橋佃しま」を基にした「永代橋から佃島」など、江戸時代と現代を重ね合わせて鑑賞できる。

 小宮山さんは「傑作時代小説選シリーズ」や池波正太郎さんの「仇討(あだうち)物語」など、時代小説を中心に書籍・新聞・雑誌の装丁や挿絵を手掛ける。着物の染色図案家に師事した経験もあり、「伊勢型」「紅型(びんがた)」「型染め江戸更紗(さらさ)」など着物の型紙を彫る技術を切り絵に応用しているという。

 「『名所江戸百景』の跡地を歩く中で、神社の上にビルが建てられるなど、不思議な光景に出合った」と小宮山さん。「街並みはすっかり変わったが、江戸の文化や歴史が今も生き続けていることを感じてほしい」とも。

 開館時間は、月曜~金曜=8時~20時、土曜=11時~17時。日曜・祝日休館。入館無料。6月7日まで。

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