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日本橋兜町にチョコ&アイス専門店「Teal」 渋沢栄一ゆかりの地に開業

渋沢栄一邸宅跡地に建てられた1928(昭和3)年築の歴史的建造物「日証館」。「teal(ティール)」は1階左端に入居する。

渋沢栄一邸宅跡地に建てられた1928(昭和3)年築の歴史的建造物「日証館」。「teal(ティール)」は1階左端に入居する。

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 チョコレートとアイスクリームの新業態店舗「teal(ティール)」が10月28日、日本橋兜町の日証館(中央区日本橋兜町1)1階にプレオープンした。

プレオープン期間中はケーキと焼き菓子セットのほか、4種類~10種類のアイスクリームを販売

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 日本橋兜町の最北部に位置する日証館は、渋沢栄一邸宅跡地に建てられた1928(昭和3)年築の歴史的建造物。中央区を代表する近代建築の一つで、同ビルに本社を構える平和不動産が「日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクト」の一環として、かつて証券店舗が並んだ建物の1 階部分を利活用し、路面店舗として同店を誘致した。

 同プロジェクトの第1フェーズでは、2020年2月にマイクロ複合施設「K5」をスタート。続く第2フェーズとして、同年7月~8月にかけて日本橋兜町8番と9番にパティスリー/ベーカリーの「ease(イーズ)」、ビストロ・ロジウラの西恭平さんが手掛けるレストラン「Neki(ネキ)」、アジア初進出となるクラフトビールブランド「Omnipolloo(オムニポロ)」など5つの独立系飲食店舗を順次開業させた。

 今回の第3フェーズでは「ease」の姉妹店として、同店店主でパティシエの大山恵介さんと元「パスカル・ル・ガック」のパティシエでショコラティエの眞砂翔平さんら2人の個性をコラボレーションさせたというチョコレートとアイスクリームの専門店を展開する。

 店名の「teal」とは真鴨の意。海外では古くから、鴨を「知恵」と「財産」の象徴としてきたことや、兜町が江戸時代は水運の街で、日証館が日本橋川に面していることから「財を日本橋兜町に運んでくる」という意味を込めモチーフとして採用したという。コーポレートカラーの濃い緑色は『万葉集』にも名前が見える「鴨の羽色」にちなみ、ロゴや店内インテリア、パッケージの意匠に使った。

 同店の広報を担当するイートクリエーターの菊地さんは、「先にオープンしたeaseをきっかけに、近隣住民も兜町に足を運んでくれるようになった。tealがさらなる来街のきっかけとなり、街全体の盛り上がりに貢献できれば」と期待を込める。

 プレオープン期間中は、ケーキと焼き菓子のセットのほか、4種類から10種類のアイスクリームを販売する。

 プレオープン初日の28日にはオープン前から行列となった。先頭に並んだ女性は「眞砂さんのスイーツのファン。これまでもショコラやパフェやイベントを楽しみにしてきた。新しい店舗でまた新たな味を楽しめるのがうれしい」と話していた。

 営業時間は11時~18時。グランドオープンは12日。今後は、「ease」との連動企画や、限定コラボレーション商品の展開も予定している。

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